喜びの共有
投稿日:2015年3月18日
ダンスを選択授業に取っている生徒たちは、今日、ExcursionにCityまで行ってきました。
ハーバーブリッジのすぐ下にある Sydney Theatreという劇場で、バルセロナの振り付け師 Rafael Bonachela による ”Frame of Mind”という演目のコンテンポラリーダンスを見に行ってきました。
どんな感じのものかは、下記のURLでどうぞ。
http://www.mtc.com.au/plays-and-tickets/other-companies-2014/frame-of-mind/
参加した生徒たちの感想は、とてもためになり、面白かったということでした。DHSの学生だけではなく、他校からのダンサーたちもたくさんいたようです。引率してくださった千草さんからは、ボナチェラとのQ&Aでは、高校生たちが、とても意欲的にいろいろな質問をしていたというコメントがありました。ICETの生徒たちにも大きな刺激があったことでしょう。
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お便りをいただくのは、いつも嬉しいことです。
感激し、感動し、感慨に耽り、考えさせられ、そこから新しいアイディアや夢が生まれることもあれば、深い想いに沈むこともあります。
そして、そういう繋がりがあることに深く感謝します。
以下は、阿部様からいただいたお便りです。実名のまま掲載してもよいとお許しをいただいていますので、そのまま使わせていただきます。
(前略)
原田先生の書かれた『沈黙の国から来た若者たち』を、読ませて頂きました。
我が家でも、留学させるにあたり「可愛い子には旅をさせよ」だね? なんて話していましたが、今になると、息子が苦労しないように…と、世話を焼き過ぎていた私たちは、何の準備もないままに息子を外国へ放り出してしまったのだと痛感しております。
本を読ませて頂かなければ、何も気付かずに、帰国後までも息子の人生を私たち親が奪っていたかもしれません。
息子の人生は息子のもの。
人生のシナリオを書くのも、その演者も息子自身ですね。
ICETのブログに掲載される弾ける様な笑顔の写真。
息子は今、この瞬間を間違い無く生きているのだな、彼自身の足でしっかりと立ち、歩んでいるのだなと思います。
原田先生をはじめとするICETやDHSの先生方や友人たち、ホストファミリー、地域の皆様… 沢山の方々の励ましや支えのお陰です。
「思いっきり輝いておいで」と、送り出しました。
「うん」とうなずいた息子。
輝いていますね。
本当にありがとうございます。
息子が帰国してからも、少しでも家で英語が話せるようにと、ちょっとずつですが、私たちも英語学習をし始めました。
今までは私たちが息子に教える事が多かったのですが、これからは息子に教えてもらう事になりそうですね。楽しみです。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。
阿部 富貴子
以上、阿部様からのお便りでした。
このような感想をいただけますことは、とても嬉しいことです。というのは、お子様をお預かりしていますホストファミリーやICETの教師たちにとり、何よりも嬉しいことは、子どもたちが輝いていることです。遠くで見てくださっているご両親にもその輝きがしっかりと届き、喜びを共有してくださっているのは、二重三重の喜びとなります。
新しい環境での新しい挑戦ということもありましょうが、お母様がおっしゃるように、自分の足で立ち始めている、ということが大きな要因のひとつです。不自由なことはたくさんあるはずなのに、みな、一様に輝いています。
1日をどのように創り出すかは自分次第、という自覚が高揚感を呼ぶのでしょう。そして、この自覚は、いずれ、自分の人生を築くのは自分、という自覚に結びついていきます。
この自覚があれば、どんな努力も惜しくありません。そして、その努力がとっても楽しいのですョね!
ご両親が、お子さんの留守中に一念発起されるというのも、とてもすばらしいことです。それが、そのまま、お子さんの励みにもなります。大いに、楽しまれてください。
私一人の心にだけ留めておくのはもったいなく、皆様とシェアさせていただきました。