携帯依存

投稿日:2014年5月25日

支配するか、支配されるか。

おもしろい記事がありました。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140520/264998/?P=1

先々週のNHKのニュースで、総務省が都立高校を対象として行った調査の結果を発表していました。

 以下は、総務省のサイトにある関連記事からの抜粋です。

http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2014/internet-addiction.pdf

高校生でネット依存傾向「高」の生徒は4.6%。【6頁】
 依存傾向「高」の割合は、男子3.9%、女子5.2%と女子の方が高い。
 学年別では、1年生5.2%、2年生4.8%、3年生3.7%と低学年の方が高い。
 スマートフォン/フィーチャーフォンでのネット利用時間は、依存傾向「高」の生徒は一日262.8分。依存
傾向の高低を問わずソーシャルメディアが長く、とりわけ女子は男子の2倍。【7-9頁】
 依存傾向「高」の生徒による機器毎のネット利用時間は、スマートフォン/フィーチャーフォンは262.8分、パソコンは91.9分、
タブレット端末が25.5分。
 スマートフォン/フィーチャーフォンのサービス毎の利用時間は、「ソーシャルメディアを見る」「ソーシャルメディアに書き
込む」がそれぞれ全体では57.2分、32.0分。これを男女別に見ると、男子は37.3分、21.2分であるのに対し、女子はそれぞ
れ74.4分、41.4分と2倍。他方、「オンラインゲームをする」の平均利用時間は、男子(27.3分)が女子(13.8分)の2倍。
 依存傾向「高」の生徒の利用時間は、「ソーシャルメディアを見る」が113.5分、「ソーシャルメディアに書き込む」が78.8分
等と全体の2倍。
 依存傾向「高」の生徒は、「ソーシャルメディア上だけの友だち」が93.1人。【18頁】
 ソーシャルメディアでよくやりとりする人数は、全体では「今通っている学校の友だち」が15.0人、「以前通っていた学校の
友だち」が10.2人、「ソーシャルメディア上だけの友だち」が19.4人。
 依存傾向「高」の生徒は、「ソーシャルメディア上だけの友だち」が93.1人と非常に多い。「ソーシャルメディア上で初めて知
り合い、実際にあったこともある友達」も5.3人(全体平均は1.8人)。
 依存傾向「高」の生徒は、日常生活に影響が及んでいる割合が平均の4倍。【13,19頁】

「ひまさえあれば、スマートフォンでネットを利用している」は全体では42.6%、依存度「高」では76.7%。

 依存傾向「高」の生徒のうち、「ネットのしすぎが原因で、引きこもり気味になっている」は49.0%、「ネットのしすぎが原因で、健康状態が悪化している」は39.8%、「ネットのしすぎが原因で学校に遅刻したり、欠席しがちになっている」は35.8%で、いずれも全体平均の4倍(値は「いつもある」「よくある」「ときどきある」の合計)。

 依存傾向「高」の生徒ほど、ソーシャルメディアの利用に際し、悩んだり負担に感じていることが多い。

以上、総務省のページからの抜粋でした。

PC依存症なる状況を目撃したのは、もう、10年以上前になります。当時は、ネットなんて発達していませんでしたから、コンピューターゲームでした。ネムネム君と私たちが命名したその生徒は、授業中は、薄目をあけて聞いているのかどうかよくわかりません。いつも怠惰な様子を見せていました。でも、一旦コンピューターの前になると、別人なのです。突如元気になり、何時間でも、そのエネルギーは続きます。

当時、それを見て、これからの世の中はどうなるのだろう、と真剣な議論を交わしたことを覚えています。それが、約12、3年ほど前のことです。

それ以来、毎年、留学してきて、夜、ホストファミリーでPCが放せない生徒たちがいます。留学中、ホストと深刻な問題になるのは、PCの使い方です。

ICETでは、ホストファミリーからの希望もあって、ここ何年かはPCを持ってくることを禁止していたのですが、iPadやiPod、その他のタブレットを持ってくる生徒が多く、PCを禁止にしてもあまり意味をなさなくなりました。

今年は、夜10時には、WiFiを切り、ベッドルームには、電子機器を持って入らないということ生徒と約束し、そして、ホストの協力を得て実践しています。

電子機器が枕元に無いこと、遅くまでいじっていないこと、きちんとした睡眠が取れることなどは、もちろん健康に直結し、授業中の集中力にも繋がっています。

時に、ルール違反があっても、全体的には、うまくまわっているように見受けられます。電子機器に支配されるのではなく、電子機器を自分の便宜と利点に上手に使えるようになれば、その考え方の応用は、人生のいろいろな場面で自分を救うだけでなく、夢に描く人生を作り出していくことに多いに役立つことでしょう。

この姿勢は、スマフォを持った瞬間から意識的に訓練すべきであり、ずっと何年も慣れている姿勢を高校生になってから直そうというのは、数倍、数十倍の努力が要ることになりましょう。子どもにスマフォを買い与える瞬間、親子でしっかりと使い方のルールを最初から設定して置く事が後の人生の分かれ目になるほどに現代社会では重要な瞬間となりつつあります。

 

 

 

 

 

 

“携帯依存” へのコメント2件)

  • 平田知男

    2014年5月25日

    いつもお世話になっております。
    平田里奈の父です。
    先日はお忙しい中、貴重なお話とビデオレターなど大変ありがたく思いました。
    さて、その際にも少しおっしゃっておられましたが、みせていただいたビデオレターを
    ご配布いただくことはできますでしょうか?
    お忙しいところ誠にお手数ですが教えてください。
    よろしくお願いいたします。

    返信
    • はい。撮れていなかった一人を追加し、全員のメッセージが揃いましたので、これを、担任の井田先生にお送り致します。
      少し時間がかかりますが、全員のお手元にお届けします。
      楽しみにしていらしてください。

      返信

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