Good teachers are good learners

投稿日:2014年9月28日

ICETでは、同級生どうしで、また、先輩後輩の間で、教え合うことがよくあることは、しばしば、お話しています。

そんな機会が先週またありました。

休日に入いり、普段そんな機会がないので、「TOEICを教えて欲しい」という生徒たちがいて、その機会を設けることにしました。

たまたま、その日は、12年生の日本の大学受験の準備で、面接の練習をすることになっていた日。

これ幸いと、TOEICを受験したばかりですばらしい結果を得ている12年生に、その秘伝を伝授してもらうべく、時間を作ってもらえるかどうか尋ねてみました。

「もちろん、喜んで」という快諾。二人とも、受験を控え、さらに、HSCという統一卒業試験を控えている時期にもかかわらず、です。

希望した10年生たちは、少し早めに来て、プリントの用意をしながら、こちらも、12年生の受験の面談の練習に参加してもらいました。というのは、面談が、グループ面談ということで、少し、人数が必要だったからです。

演技たっぷりの10年生。中身の重厚さは2年分の違いがあったものの、どんな突発的な課題が出ても対処できるという柔軟性の練習になりました。

その後は、TOEICの練習に。

試験という試験は、どんな試験であれ、その試験独自の特徴があります。サッカーと野球の違いのように、上手になるためには、そのゲームのルールと特徴を掴むことが成功への一番のキーとなります。その根本がわからないまま積む練習は、いくら積んでも時間のムダです。根本をわかって練習を積むことが大事です。

TOEICの試験で注意すること、問題が求めていること、その裏にあるものを読むこと、上手な対処の仕方、2時間という試験時間の上手な使い方、リズムの取り方、さらに、普段どういう練習を心がければいいのか、そうしたことを全部、12年生のコウキ君とマオさんは、しっかりと伝授してくれました。

本当に感銘を受けます、その教え方のすばらしさに。彼らは、すばらしい学習者ですが、すばらしい学習者は、すばらしい先生たちでもあることを証明した3時間でした。

生徒どうしで教え合う機会があるごとに、私は、感銘を受けます。

教え方の巧さだけではなく、その熱意と誠意に。

教えるということは、自分がそれをわかっていなければ教えられませんから、自分の能力をさらに磨くということがあり、それが自分への恩恵になるわけですが、でも、わかってもらおう、進歩してもらおうというその熱意、誠実さに、本当に感動します。

コウキ君とマオさんの二人の人柄にもよりましょうが、その姿勢は、今までの先輩たちが常に示してきたものであり、伝統となっているものと言ってもいいでしょう。

そういう姿勢と心持ちは、私が誇りと思うことであり、心から賞賛するものです。

そのために書類まで用意されていたことに、さらに、感動します。6月にURA FORUMがあった際も、企画者、運営者として4月からしっかりと準備を進めていました。

これから受験とHSCに向かう二人のさらなる成功を祈ります。

そして、同じように、自分の学習に、そして、周りの人々の学習に高校生としての本命を尽くし、さらに、留学という特殊な体験が最大限の効果をもたらすものとなるよう毎日努力している若者たち全員に敬意を表します。

自分がどういう特徴を持った学習者であるかを知る方法があると知ったら、どうしてもそれをしてみたい、ぜひ、やって欲しいという生徒たち。ピクニックに行きましょう、と誘ってくれる生徒たち。もっと、勉強したいので教えて欲しいという生徒たち。その熱心さに感心します。

それに応えたい気持ちで一杯なのですが、その一方で、休暇中に合わせて集中して組んでいる自分の研修会、そして、10月の半ばに開催されるパーソナリティタイプの国際会議での自分のプレゼンテーションの用意、また、新たに日本から生徒たちに帰国前にやり終えてきて欲しいという依頼があったプロジェクトの研究と準備など、私の時間もそう自由になりません。

でも、どんなことをしても応えたいと思うだけの熱意が生徒たちにはあります。その時間を作るために、私の学習にも熱が入ります。なんて、ありがたいことでしょう。多いに、その熱意に応えられるようにしましょう!

 

 

 

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