Enrichment Day
投稿日:2015年3月4日
誰が名付けたのか、”Enrichment Day” という名前のプログラムがDHSにあります。
リッチにする日、リッチになる日。誰がどのようにリッチになるのか…
小学5年生の子どもたちのためのものです。希望し選ばれた近隣の小学校の5年生が、10週間に渡って、毎週1回、DHSに来て、ハイスクールの各部署で、いろいろな体験をします。数学科なら、数字の歴史や数字の不思議さ、数字遊び、数字のマジックなど1日、楽しみながら学びます。音楽、科学、美術など、それぞれに、すばらしい体験をさせてもらいます。
これが年に2回行われます。
体験した小学生たちは、極めて豊かな体験をすることになり、将来に大きな影響を及ぼします。でも、リッチになるのは、小学生たちだけではありません。関わる、ハイスクールの生徒たちにも学ぶことがたくさんあります。そして、かわいい子たちの心に触れ、とてもリッチな気分になります。
ICETは、言うまでもなく日本文化紹介の担当。ICETの生徒たちにとっては、遊びを紹介するだけでなく、日本のことを英語で説明し、内容を企画運営し、当日には、リーダーとして小学生たちにできるだけの成果を持っていってもらえるように誘導していく大事な機会です。特に、SRCのメンバーたちは、より気配りと俊敏な動きが必要とされます。
過去の多くの5年生たちが、10週間の最後に一番楽しかったこととしてあげるのは、ICETでの日とあげます。日本語を学ぶためにDHSに進学してくる子どもたちも少なくありません。先週のYr 7のキャンプにも、2年前にEnrichment Dayに来ていた子どもたちがたくさんいました。中には、”I know you. Do you remember me? My name is… ” と、大きな笑顔で嬉しそうに話しかけてきた生徒もいました。
人との出会い、特に、それが外国人とのものであれば、最初の交流によって、その人の国や文化に対して抱く感情が左右されます。いいものであれば、自然に関心が湧くし、「好き」と感じます。いやな体験であれば、その人個人ではなく、その人の来た「国」や「文化」全体に対して誤解や偏見を抱いてしまう危険性大です。
その意味でも、ほとんどの5年生が日本人と接するのが初めなので、ここでの好感度は、文化貢献としては極めて意味のあるものです。
写真は、徐々に掲載していきます。