地震関連 

投稿日:2011年3月15日

盛岡市に在住される藤澤秀行様から次のようなご連絡をいただきました。このブログへの掲載を通して、より多くの人々に情報が届くようにと願っていらっしゃいます。

先ほど電力が復旧しました。

3月11日14:46から先ほどまで盛岡のほとんどが停電でした。ロウソクとインスタント食品を中心に二晩を過ごしました。

町では信号は止まり交差点では警察官がほとんど立たず交通渋滞が発生し、事故も数件起きました。

現在でも、ガススタンドでガソリン・灯油を求める車の列が長いところで500mほど続いていますが、在庫が底を着き始めています。

またスーパーやコンビニでは食料品や日用品を求める長蛇の列が出来ています。

私の地域は電機は止まりましたが、ガスと水が止まりませんでしたので、かなり恵まれていました。しかし電気が止まると温風ヒーターはやガス湯沸かし器、テレビやファックス付き電話、冷蔵庫は動きません。携帯電話の電池はずっと前に切れていました。わが家の生活がいかに電気に依存したものであったか、またいかに不測の事態に備えていなかったかを痛感いたしました。こうしてお返事できるのも、電力が復旧して光ファイバー回線が回復したからです。

以上が、盛岡の状況です。 

同じ岩手県でも、沿岸地域は全国で最も被害を受けた場所のひとつです。ライフラインは今も絶たれています。

陸前高田市と隣接する大船渡市は壊滅状態です。宮城県の南三陸町の市街地はほとんど津波に流されてしまい、がれきの山がのこるのみです。一万八千人の住民のうち、いまだ一万人以上の人と連絡が取れていないとのことです。大船渡市ではショッピングセンターの三階まで到達する津波が押し寄せ、多くの方が行方不明です。

陸前高田市では、住民約二万三千人のうち約五千九百人の非難が確認されたそうです。市街地の約5千世帯が水没しました。

沿岸中ほどの宮古市では、地域によっては民家がほとんど流され、その波が小高い丘を駆け上りかなり高いところまで到達したということです。宮古病院に勤めている中学校の同級生と連絡が取れません。

その南の山田町ではガソリンスタンドの油が津波で広がり、その油に引火し、街が炎に包まれています。同時に山火事も数か所で起きています。そこに住んでいる私の親戚にも連絡がとれていません。

大槌町では町長をはじめとする幹部が行方不明で、指示系統が存在しないそうです。

今回の地震は岩手県から茨城県までの広い範囲の断層が3か所でずれるという全く想定外の自信でした。南隣りの宮城県でも同様です。震度も7と岩手県より強く、ライフラインは絶たれ、津波が仙台市東部の人口密集地にまで迫り、民家はがれきの山と化しています。そこに住む義理の妹は、子どもを連れて主人の実家に戻る予定です。

その南の福島県では沿岸の町の市町村がもう、ありません。津波で流されました。また東京の電力を賄う福島第一発電所の原子力発電機4機のうち1つがメルトダウンを起こし、昼の段階で90人位が被ばくしたと報道があり、その後も大規模な避難が続けられています。子どもたちは被ばくによる後遺症が出やすいとのことですが、避難対象地域の子どもたちには被ばくすると甲状腺ガンになりにくい経口薬を処方されているようです。政府の発表では事態はコントロール下にあり、想定内のことだそうですが、政府の発表に多くの人が懐疑的になっています。ツイッターでは、チェルノブイリとスリーマイル島事故を二つ合わせたのに匹敵する規模であると言われています。テレビでは報道規制かかり、どこのチャンネルでも表層的情報しか流されていません。ツイッターが一番正確な情報を伝えていると思われます。いずれ、事実を伝え、事態に備えることが必要と思います。

被災者に支援物資を提供したい人はあす持っていくことになっています。

国際災害援助隊が到着、現地に到着し、救助犬を連れて瓦礫の下にいる人を探してくれています。徐々に支援が本格化しています。

海外まで細かく報道されていないことと思います。可能でしたら、是非連絡をお願いいたします。

これ以上の被害者が出ないことを祈りつつ・・・

 岩手県盛岡市

藤澤秀行

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る