Body image
投稿日:2012年11月28日
今晩は、満月、そして、月食です。
2週間前の新月に皆既日食が起こりました。宇宙が神秘で満ちています。きっと私たちの人生にも神秘な瞬間が訪れているのでしょう。欠ける満月が再び光に満ちた時、みなさんの上に、そして、地球のみんなに暖かな月光が注がれますよう。
その間に、願い事をしっかりとしておきましょう。人生がより意味があり目的のあるものになるように。
来週卒業を迎える生徒たちには、特に大事です。今、この時期に、自分が未来に向けてどんなことを願うのか、志をいただくのか、どんな目標を設定するのか・・・ それが、自分の未来の道を決めるものとなっていくのですから。
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今日は、男子は、「大人になること」、女子は、「ボディ・イメージ」というテーマでアクティビティがありました。DHSの10年生全員とICETの1年組の生徒たち全員が参加しました。
「The Body Battle(体の闘い)」という本を出したSheralyn Bucknell(シェラリン・バックネル)という方がコーチとして見えました。
この方は、長い間、体の線を保つことを軸に生活をしたために、ダイエットとジム通いを繰り返し、食べることや食べ物に恐怖を抱き、失敗しては自己評価を下げ、そのために、パートナーとの関係もギスギスしたものとなり、7年間そうしたことを繰り返してクタクタになっていた頃に、要は、体の線ではなく、自分の心の問題、自分が自分の身体をどう思うか、どう受け止めるか、どう愛することができるかにかかっている、ということに気が付き、それから25年、自分の精神を自由にすることで、体の線を保つという呪縛から逃れることができた。だから、それを伝えるためにこの本を書いた、でも、それに25年かかってしまった、という話をされました。
もう何年も体重計に乗ったこともなければ、カロリー計算をしたこともないし、あれはダメ、これはダメと食事制限もせず、1日3食しっかりと楽しみ、時々軽い運動をするけれど、むしろ、毎日の生活の中でよく動き、本当に精神的にとても自由な生活をしている、そして、周りの人々との人間関係も楽しんでいる、だから、みんなにもそれができるということを主体に、次のようなことを言われていました。
* ファッション雑誌やメディアからの宣伝で私たちの目は躍らされている。あんなふうにならねばならぬと自らに プレッシャーをかけてしまう。
*実は、そういうイメージは、デジタルになった今、全部修整され「偽装」されたものであることにみな気が付いていない(注:ある雑誌社に勤務したものの、毎日モデルの写真の修整の仕事をさせられ、それも修整しないものがなく、それにつくづくと嫌気が差して止めた写真家がいるという話を聞いたことがあります。だから、今日のこの話は決して誇張したものではないのでしょう)。
*ファッション雑誌も化粧品の宣伝も、すべてそこには、買わせるという意図があり、宣伝は、みな、「あなたにはこれが足りない」「こうしたら完璧になる」とささやく。このプロダクトを使えば、こんなにキレイになるよ、と。われわれは、その誘いに簡単に乗ってしまう。
*そうした宣伝は、人間の弱い部分に巧みに入りこみ、それを使うことで自分はきれいになる、誇りがもてるようになる、自信を持つことができる、と信じ込ませる。
*そうした暗示にかからないためには、人と比べるのではなく、自分は自分、自分のいいところ、自分が好きなところに視点を置く。
*友達との会話は、否定的なものにしない。誰か一人が否定的になるとグループ全体がそうなってしまわないように、誰かが否定的なことを言ったら、それをストップする。あるいは、さっと会話を別の話しにかわす。あるいは、別の行動に移る。
*自分が1日の中に何に時間を使っているか注意を払う。ファッションイメージに何時間も費やしていれば、自分の関心も心配もそれに比例する。関心の幅を広げる。
*人の否定的な言葉は自分に向けてしまわない。
*自分が自分に向けて使う言葉を優しいものにする。