ワークショップへのお誘い2
投稿日:2013年3月17日
先ほど、ご紹介させていただきましたナーディ博士のワークショップについてです。
人が寄り集まるところには、必ず、「人」についての話題があります。「あの人(たち)」の考え方、やり方、価値観などに触れ、自分(たち)のそれと比較しながら、仲間意識を持ったり、敵愾心を燃やしたり、馬が合うとか肌が合わないと感じたり、自分の中に様々な反応を起こします。その反応の出し方で、人間関係は違ったものとなります。
古代から人間は、人々の気性や性格に関して深い関心を示してきました。インドでも中国でも、宗教や哲学を通して、深い研究がなされてきました。古代ギリシャでは、2400年も前に、人体から採取した体液と血液の混じり具合を見て、病気は食との関係が多いにあり、人々の気質はある特定の4つの特徴に分けることができると唱えた人がいます。「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスです。現代医学では、病気の原因を究明するには血液検査が欠かせません。食と健康に関する情報が巷に溢れています。それが2400年前の研究の続きであることに大いなる興味と驚きを覚えます。それにもかかわらず、成人病患者が増える一方というのもまた驚愕的なことです。
プラトンやアリストテレスも人間の気質や性格の研究に関心を示し、その後、現在に至るまで2千年以上にわたっていろいろな研究家に受け継がれてきました。スイスの心理学者・精神科医であるカール・ユングの登場以来、ここ100年は、「心理タイプ」あるいは「パーソナリティタイプ」という名で研究が進められ、ついに、今ここに至って、脳神経と関係付けられる科学的な証明が可能となってきました。
人々の性格や学習方法の強み弱みなどが、脳神経の動きで説明することができるのは、革命的なことです。強みは、今までしっかりと使って発達させてきているところ。弱みは、まだ脳の機能を十分に活用していない部分、そして、使っていないから発達していない部分です。この分野の研究が盛んに行われ、あと10年も経たないうちに、誰もが、自分の性格や特性だけでなく、周りの人々のことも、もっと客観的にそして論理的に知ることができる時代となることは十分に予測できます。
ということで、皆様、ぜひ、時代の先を行く知識をたっぷりとお楽しみください。
今回は、たまたま博士を岡山にお連れすることができましたが、恐らく、二度とこの機会はないでしょうから、お見逃し無く。今回ご参加してくださる方の中には、東京から飛行機でこのために見える方もあります。それほどに、価値のあるものです。