Enrichment Day

投稿日:2013年5月24日

異文化に対する理解は、交流の段階が早ければ早いほど、そして、内容が良ければ良いほど、偏見を生みません。

DHSにおけるICETの存在は、計り知れないほど大きなものです。ICETの生徒たちにも、そして、DHSの生徒や地域の人々にとっても。

ICETの生徒たちは、DHS全体に選択授業やスポーツや音楽活動などを通して散ります。散ったところで、一人一人の生徒が「異文化」と混じり、そこで体験を積み、国際交流の土台を築いていきます。その交流は、二方通行であり、決して一方通行ではありません。両側にメリットがあります。

さらにインパクトがあるのは、ICETの生徒たちが、英語強化授業とCAPDを履修するために、教室があり、そこに特別な空間があるということです。その教室に招かれるDHSの生徒たちは、「日本」を体験することができます。昨日の5年生は、丸1日「日本」を体験しました。日本人の優しいお姉さんやお兄さんたちの導きで。

彼らの’Japan’ ’Japanese’に対する印象は、極めて強烈だったことでしょう。それも、とてもポジティブな形で。

ICETの生徒たちとの交流の結果、DHSで日本語を勉強したいからDHSに来たとか、日本に関心を持つようになったという例は、この20年間で数え切れません。それは、彼らの初めての体験が、とても良いものだったからです。

世界は、互いに対する偏見に満ちています。宗教上、政治上、歴史上、経済上、様々な面から、互いを拒絶し、罵倒し、非難し、挙句の果ては、武器の行使にまで至ります。人間の愚かさと暗さを全面に出し、互いに対する恐怖ばかりを煽るからです。だからこそ、心が柔らかい時期に、こうしたすばらしい交流体験を持つことが極めて大事なことになります。

ICETの生徒たちがいかにこの交流を楽しんでいるかは、彼らの優しいまなざしや仕草、そして、屈託の無い明るい笑顔から十分に察することができます。以前、6年生を迎え、ICETと日本の紹介をした際に、折り紙でひとつの形を作るまでの時間がなかったことを思い出し、「みんなにあげたい!」と、ジュナさんが、チューリップを30本折ってきました。夕方から始めて夜中の2時までかかったということ。

私が、ICETの生徒たちに感謝したいのは、いかに5年生に良い体験をしてもらえるかということに徹したことです。一人残らず、全員が。

Well done!! And thank you for being such great teachers!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スー先生にお手本を見せていただき、生徒たちが選んで決めた巻き寿しとカレーうどんを一緒に作りました。ICETの生徒たちの先生ぶりは、実に優しくて、ていねいで、楽しく、とってもいい感じでした。

 残りはまた明日。

 

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