読書の喜びは言語を問わない

投稿日:2013年7月6日

「Reading and Literature」という時間があります。

ICETの正式なカリキュラムの中に含まれている時間ですが、考査の対象にはならず、純粋に読書を楽しむためのものです。

週に1時間です。

楽しみではあっても、きちんと学習できるよう、授業として構成されています。

前半期には、2冊の本を読みました。

1冊は、「ロミオとジュリエット」。シェイクスピアの現代版、簡略版です。読んで、ストーリーを理解します。

全部英語でするわけですから、訳の勉強ではありません。登場人物について語り、起こったできごとを追い、人々の感情について分析し、といったことをペアでやったり、ディスカッションの形でしたり、先生の質問に答えたりして学んでいきます。宿題には、書くことが出ます。

そして、映画を観ました。

皆さんは、DiCaprio版の「ロミオとジュリエット」の映画をご覧になったことがありますか? なければ、この際、ぜひ、ご覧になってください。

 

 

もう1冊は、ドクター・スースの絵本「帽子の中の猫」です。

えっ? こんな易しいものを勉強しているの?と思われるかもしれませんね。

文章も単語もとても易しいものです。

韻や抑揚や言い回しを勉強するためなのです。

 

 

 

英語環境で育った子どもたちは、小さな頃から童話や寓話から、たくさんの韻やフレーズを覚えます。そうした韻や言い回しが、普段の会話の中に何気なく出てきます。

実に簡単な文章なので、これを数回繰り返して覚えてしまう生徒がいます。

覚えたものが口をついて会話の中に出てくるようになれば、会話もホンモノとして響くのでしょうね。

 英語の習得を早める方法のひとつに読書があります。本でなくても、新聞、雑誌、漫画、何かの記事、レシピー、仕様書など、なんでもいいのですが、文書となっているものを読んで文字に慣れ、表現方法を次の会話の中で、あるいは、書くものの中に使っていくということで、語彙や言い回しを自分のものとしていきます。

この「読書と文学」の時間は、読むことを奨励する時間です。毎年、留学中に読書目標を決め、読書に励む生徒が出てきます。例えば、Harry Potter全巻読む、と言って、何巻あるのでしょうか、本当に全部読んでしまった生徒。週1冊を目標にし、45週の間に60数冊読んだという生徒。

本当に本を読むことが好きなのでしょうが、言語を問わずに、そんなふうに読書を楽しめることはすばらしいことですね。

 

 

 

 

 

 

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