黄金色のカーペット

投稿日:2013年9月21日

カウラへの旅 1日目

これまでカウラを訪問したのはいつも4月。季節は晩秋から初冬の頃でした。だだっ広く広がった草原は、茶色くなった枯れ草が散るだけでなんとも言えない寂寥な世界が延々と続き、70年ほど前にこの道を戦争捕虜としてトラックで運ばれた日本の兵隊さんたちの暗鬱した気持ちと重なるところがありました。

今回の初夏のカウラへの道は、色鮮やかなすばらしく華やかな風景に様変わりしていました。

前日雨に濡れて濃さを深めた緑の中に、時折、太陽の光にゴールドに輝いた真っ黄色のカーペットが広がります。

その鮮やかさ!

キャノーラオイルになるキャノーラの花です。

途中ランチに止まった公園には、子供の遊具が。無邪気に走る回るようすは、なんとも楽しそう。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

3時過ぎ、バスはカウラの町に入ります。

まず、インフォーメーションセンターに。障子をイメージしたつい立てが新しく設置されていました。

ここには、1944年にこの静かな町で起こった悲劇がホログラムで説明され、捕虜収容所の地図やハットの場所が展示されています。悲劇の後に、日豪の友情が回復されていく過程も示されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“黄金色のカーペット” へのコメント1件)

  • Nobuko Ota

    2013年9月22日

    ご無沙汰しております。太田修子です。お元気にされてますでしょうか?

    カウラの写真を拝見し、私たちがカウラに行った時(もう8年前ですね!)のことを思い出しました。
    ちょうど私たちが脱走兵の話を伺っていた際に、元オーストラリア兵の方がいらっしゃり、私たち(日本人)に対して嫌悪感を持っていらっしゃったのを克明に覚えております。日本では学ぶことのない歴史ですが、オーストラリア兵と日本兵の方々の人生の一幕を垣間見て、学ぶことの重要性をひしひしと感じました。

    今もインドで生活する中で、日本では知ることのできない「世界」を肌で感じております。
    最近、一緒に働いている同僚と「自分が変わったと思うとき」の話をし、オーストラリアでの体験を思い出しました。日本が好きになったのは、気づかなかった日本を素敵な部分を発見したから。家族が大好きだと知ったのは、家族のいない時間を知ったから。自分で決めて、新しい世界に飛び込むことで多くのことを発見し、また、そのことによって自分に自信を持つことができるようになりました。

    あの時漠然と持っていた「世界のどこでも働ける人になりたい。」という夢は今インドで一歩目を踏み出し、また一つ自分の世界を広げています。
    今後は「全ての子供が笑顔で暮らせる世界を作る。」という夢に対してどのような一歩を踏み出していくのか考えています。また、学んできたものをどのように還元していくのかについても考えていかなければならないと考えております。

    長々と書かせていただきましたが、、、
    房江さんが書かれるブログ、いつも興味深く拝見させていただいております。
    多くの言葉が心に残り、人生の指標となり、新たに挑戦する際のパワー源になってます。
    これからも素敵な文章を読むのを心待ちにしております。

    お元気で過ごされてくださいね^^

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