州立公園の中で

投稿日:2013年9月22日

カウラへの旅3

宿舎は、Wyangala (ワイアンガラ)州立公園の中にあるダムの横。

http://www.wyangalawaters.com.au/

カウラの町から36キロ離れたところで、ダムのあるとてもきれいな場所です。

オーストラリアの田舎は、一旦町を出ると、もう草原以外何もありません。たまに、本当にたまに、数軒の集落がありますが、ひたすら草原が続くだけです。

突然に目の前に大きな湖が現れました。ダムです。宿舎は、ダムの上を渡ってその向こう側に。なにか、とてもすてきな雰囲気です。

雲からダムや丘に注がれる光の帯がきれいです。「木漏れ日がきれい」と感動の言葉が生徒から出て、しばらくみんなでその美しさに浸りました。

宿舎に到着するまでに、道路脇に、何頭かのカンガルーの姿が見え、もう、みんな興奮状態。いるわいるわ、カンガルーがいっぱい。湖のほとりには、群れをなしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのキャビンに入って、夕食の準備に。もちろん、自分たちでクッキングです。何よりも楽しい時間でしょう。

と、ここでハップニングが起こりました。「水が濁っている!」というのです。そして、冷蔵庫の上には、水は消毒していないので、州の健康法には準拠していませんという張り紙がありました。雨水をそのまま使用としているということなのです。

これは、農場などに住む人たちが普通に使っているものなのですが、日本人にとっては、大問題です。茶色の水(水道管が錆びているということもあるのでしょう)など飲めるはずもなく、料理もできません。さて、どうしたものかと立ち往生。

準備の段階での宿舎の管理者とのやりとりでは、この水の話は出なかったので、まさかこの人気のある場所が雨水使用なんて知る由もなく、一言そう伝えて欲しかったと思っても時すでに遅し。

 

そこで、ギャビンさんが、水を購入するために、往復70km余の夜道をカウラまで行ってくださることになりました。夜道は、カンガルーがたくさん出てきます。ここまでの道々、道路脇、道路上にころがっている死骸をたくさん目撃してきました。だから、実際出るのです。カンガルーは、車の光が目に入ると動きが麻痺してしまい、そこに立ち往生します。こうした地域に住む人々の車には、バンパーの前に鉄の大きなパイプがよくついています。ぶつかった場合、それでカンガルーをはね飛ばし、車には傷が残らないという工夫です。まともにぶつかれば、車は大きく損傷します。それだけではなく、実際にカンガルーにぶつかって車が転倒し、命を落としてしまうというケースも稀ではありません。

100キロ、110キロと飛ばすので、避けようがないのでしょう。

私の運転技術ではカンガルーを避けることはできず、おまけに何キロという水のタンクを一人では運ぶこともできないので、かつてF1レーサーだった(あくまでも趣味で)ギャビンさんが役目を買って出てくださいました。

その間に、生徒たちは夕食の準備。材料は、ビーフとポーク。エビと鶏肉。コーンやキャベツ、タマネギ、人参などの野菜。BBQをする場所が2つあり、お部屋のグループごとに、味、焼き方など、工夫をこらしていました。焼き鳥を作ったところ。天ぷらを作ったところもありました。生徒たちの手際の良さ、料理のうまさにびっくり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食後、明日のランチの用意。どんなものができるのでしょう。

雲の間から、時々月が顔を出します。明日が満月なので、その明るさは特別です。天文台は、この雲では何も見えませんので、明日にまわしておいて正解でした。この明るい月と雲で、美しく見えるはずの星がまったく見えません。暗い夜であれば、天の川が手に届くほど近く、そして、美しく見える場所なのですが。

明日は、ビッグデイです。どんなできごとが待っているのでしょう。楽しいおしゃべりはそこそこに、しっかりと眠っておいてくださいね。

 

 

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