スピーチで始まりスピーチで終わる留学生活
投稿日:2013年11月16日
卒業祝賀会では、卒業生一人一人によるスピーチがあります。
それぞれが3年間の万感の想いを込め、お世話になった方々への気持ちを伝えるものです。
ツバサ君のスピーチをご紹介します。以下、英文も邦文もツバサ君によるものです。
Good evening, Ladies and Gentlemen,
My names is Tsubasa Miyake.
Today, I am here to give a speech to show my appreciation for every single person whom I have met in Australia.
First of all, do you remember my first speech in Australia? I made a speech in front of the whole Year 10 group for SRC selection. Even though on that moment I hardly understood or spoke fluently in English, it was the beginning of my first year in Australia. I feel quite nostalgic that I am giving a speech at the end of my three years study in Australia. I can say that I began my life in Australia with a speech and concluded it with also a speech. However, as you know, life is not that simple. I indeed experienced many things and developed so much.
Now, looking at my path, from the beginning until this moment maybe it doesn’t look beautiful, not, but for me it looks really delightful and I am proud of it.
Next, does anyone know another word for graduation? Graduation is also called commencement. It means beginning. Today, I am standing at the edge of my Australian high school life, however, also I am at the beginning of something new.
Every event and period are related like dots. They are connected and looking back at my dots and path during my Australian three years, I realise that:
I could never have done this alone.
I could never have done this without you.
Without you I could never have stood here and wouldn’t never be able to step to next challenge.
Thank you for giving me the opportunities.
Thank you for spending time with me.
みなさん、こんばんは。 私の名前は三宅翼です。 この場をお借りして、今日は私がオーストラリアで出逢ったすべての人へ感謝の気持ちを伝えようと思います。
始めに、みなさんは私がオーストラリアで始めてスピーチをした時のことを覚えているでしょうか。その時は英語を理解することも、話すこともままならない状態であったにも関わらず、学校生徒会の選挙のために学年の前でスピーチを行いました。オーストラリアでの最初の年の始めの頃でした。3年間の留学の最期にスピーチをするのは、とても懐かしいような気がします。スピーチによってオーストラリアでの生活の幕を開き、スピーチよって閉じる。そう言えるかもしれません。
しかし、みなさんもご存知の通り、生きて行くと言うことはそんなシンプルなことではありません。私も多くのことを経験しましたし、成長もたくさんしました。 今、私が歩んできた道を、最初から、この今の瞬間まで、見てみるとします。おそらく、それは綺麗な道だと言えるようなものではないでしょう、全く。しかし、私にとって、それは本当に輝いて見えるものです。そしてどんな見てくれであれ、私は私の歩んで来た道を誇りに思います。
次に、Graduationを表す他の言葉をどなたかご存知でしょうか?
マニング先生答えをお願いします。
Mr. Manning:”Lucky!”
そうかもしれません、実は、どんな言葉でも当てはまるのだと思います。GraduationはCommencementと呼ばれることもあるそうです。それは”始まり”という意味です。 今日、私はオーストラリアでの高校生活の最後の際に立って居ます。しかし、それは同時に私が新しい何かのスタートラインに立って居るという事でもあるのです。
すべての出来事、すべての結末は、すべての点が線によって繋がり関係しています。そして、オーストラリアでの3年間、私自身の歩んで来た素晴らしい道、そして点を見てみて気付くことがありました。
それは私がこのような事を1人では決して成し得なかったという事。 それは私がこのような事をあなたの存在無しには決して成し得なかった事。 そして、それはあなた無しには私が、今ここへ立つことも、次の場所へ踏み出すことも叶わなかったということ。
これらの機会を頂いたことに感謝をしています。 私と時間を共にしてくれたことに感謝をしています。 ありがとう。
以上、ツバサ君のスピーチでした。
祝賀会は、英語のみで行われるのですが、ご出席くださった方々は、それぞれのスピーチに物語を感じ、生徒の成長を感じ、そして、この3年間を一生懸命過ごしてきた生徒たちを称え、感動を覚えます。中には、「毎年、ここに来ると感動で涙がこぼれる」と言ってくださるDHSの先生もいらっしゃいます。今年は、この感動を日本のご家族にも一緒に感じていただくことができました。
オーストラリアで彼らを囲む人々それぞれが、それぞれの生徒と生活の一部であるモザイクを共有します。その形も内容もみな様々に違います。その内容が、生徒が卒業した後に心に残る思い出となります。
私が授業以外でツバサ君と共有した部分は、本とかドキュメンタリーでした。「この本を読みましたか? まだなら、読んでみてください。おもしろいですよ」と持ってきてくれたり、テレビのドキュメンタリーがあるとメッセージを送ってくれたこともありました。一番印象に残っているのは、一緒に行きましょうと誘ってくれた「戦場の馬」の舞台公演です。あの夜は、普段もの静かなツバサ君の心の昂揚が身体全体、表情全体にほとばしり出たとても特別な時間となりました。Thank you, Tusbasa, for sharing some beautiful moments. All the best to your next adventure.