Dare to be Different

投稿日:2014年1月24日

Dare to be Different.

ICETの今年の標語です。

どれだけ自分になれるか、どれだけ自分を出せるか、どれだけ自分の願う人生を生きることができるか。

自分になること。自分らしく生きること。望んでも、それを実際に実現していくことは、らくではありません。チャレンジは無限にあります。そして、真の勇気が要ります。

でも、毎日の小さな行動の中にその意識を持っているのと、持たないまま人の動きに合わせ人に流されて生きていくのとでは、結果は雲泥の差となります。留学の1年も、そして、人生そのものも。

オリエンテーションの3日目は、“The Hero’s Journey”というテーマで自分の奥深いところに触れるセッションでした。友達と一緒に歩んでいても、それぞれが自分のありかた、生き方を考える時間でした。

ヒーローは、自分が憧れるヒーローたちのことでもあり、自分自身が自分のヒーローでもあります。憧れるヒーローたちは、自分が惹かれるものを持っています。それが何なのか。それが自分の何と結びつくのか。ヒーローは、なぜヒーローたるのか。何が、違いをもたらすのか。

ヒーローは、今年留学という極めて特異な冒険の旅に出ました。それは、過去のどこかで、違う世界に行ってみたいな、違う世界を体験してみたいな、自分の中に違いをもたらしたいな、という何かのひらめき、コールがあり、そのコールに、応えた結果です。ためらい、迷い、その結果、そのコールに、それは要らないよ、と応えていたら、以前と変わりのない居心地の良い場所に留まります。

飛行機に乗り、降りた瞬間から、それまでの居心地の良い場所はなくなり、すべてが新しく、すべてが違うものに囲まれます。その時点で、すでに過去からは一線が引かれました。もう、戻れない旅路についたのです。

新しい環境では、メントーやさまざまな道しるべに出会います。支えてくれるたくさんの人々や友達が表れてきます。でも、敵になるもの、困難なものにもたくさん遭遇します。自分の望みを妨げる状況、自分を金縛りにする恐怖や恐れや不安や挫折感。必ず、そうした出会いがあります。

でも、ヒーローは、それに立ち向かいます。どんな映画のストーリーにも、このダークな瞬間があります。それが困難であればあるほど、そのバトルから抜け出たヒーローの存在はより輝かしいものとなります。そして、ストーリーは、とても感動的なものとなります。

バトルを上手にするには、道具が要ります。それは、自分の勇気であったり、絶対負けるもんかという強い意志であったり、培ってきた資質や才能であったり、ヒーローを愛する人々からの援護射撃であったり・・・

そして、晴れて明るい場所に出てきた時には、それ以前とは、違う視野、違う物の見方、違う考え方、違うやり方を持った自分が現れてきます。それが、成長です。

以前の平穏な生活に戻る際に、自分が得たものをシェアすることが、社会への貢献となります。

そんなことをたくさん考えた1日でした。

人間は、誰もが恐怖や恐れや不安を持っています。多くの人々にとって、その最たるものは死です。普段の生活では、周りの人々から拒絶されること、嫌われることでしょう。拒絶されるのが怖いから、愛されないことが怖いから、敢えて違いを求めることに勇気を持てず、流れの中に乗り、そして、自分を次第に見失っていってしまう人々がどれくらいいるでしょう。自分を生きられないことは、呼吸をする身体は存在しているけれど、自分という精神、魂は存在しないのと同じ事です。

そうなると、人生の生き甲斐は失われ、心の病を抱えるようになることだってあります。

留学に出てきた若者たちは、その正反対の極を歩む若者たちです。それでも、人と違うことをするには恐れがあり、違う自分を創り出すには、大変な努力を必要とします。

そうした恐れを匿名で小さな紙に書き、箱に入れました。

夜のセッションで、アドランダムに与えられたものをグループで解決方法を考え、そして、カードを小さく破り、捨て去る儀式をしました。

みんなが理解したことは、

恐れや悩みを持っているのは、自分だけではない。

よく似た恐れを持っている。

ちょっと見方を変えただけで、その恐れから解決される。

文字にしただけで、心が軽くなる。人と話したら、さらに軽くなる。引きちぎって捨てたら、もっと軽くなった自分がいた。

みんなの真剣な目、一所懸命考えている姿は、とても印象的でした。彼らの視線と姿勢は、ああ、この生徒たちは、必ず良い1年を、そして、すばらしい人生を築く土台をしっかりと作っていくだろうと確信できるものでした。

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