ありがとう、さゆりさん
投稿日:2014年2月3日
卒業生の訪問は、最も嬉しいことのひとつです。
「スケジュールの変更があって、シドニーに今夜飛ぶことが決まりました。お会いできますか?」というメッセージが入ったのが土曜日。
わずかな滞在時間しかないのに、観光ではなく、そのような連絡をいただくなんて・・・
どんなに逢いたくても、自分が主催するワークショップや役割のある会合が入っていればどうにもならないのですが、授業もなく、自由になる時間であったことは本当に幸いでした。
2年前に、勤務しているJALのスケジュールでの路線変更があり、シドニーに。その時は、1年組みの生徒たちの中に将来フライトアテンダントになりたいという生徒たちがいたので、滞在しているホテルに一緒に行き、いろいろな話を聞かせてもらったことがありました。
今回は、なつかしいDHSの周りで時間を過ごすことになりました。学校のある日であれば、生徒たちに話をして欲しかったのですが・・
ホストファミリーを訪問。こちらは、本当のサプライズ。
まあ、その歓迎振りたるもの。当時小さかった子どもたちは、もうみなteens。今年の暦にも、ちゃんとさゆりさんの誕生日が書き込んであり、これにもまた感激。再会を喜び合う様子に、しばらくそこを去れなくなるほどでした。
結ばれた絆は、時を経てもまた、すぐに当時の強い感情が蘇るものなのですね。
同期の級友の弟が留学中だということがわかり、彼にも会うことができました。お姉さんの面影があり、仕草や笑い方が似ているように感じられたようです。
「自分がずっと望んでいたことを今していられることがすごく幸せ。仕事が楽しくてしかたがない。」というさゆりさん。
自分の夢だったこと、大好きなこと、したいことが全部、毎日の生活の中にあり、仕事が自分の生き方の延長上にある人生というのは、誰もが望むことですが、でも、その実現はなかなか難しいこと。
「私はとても幸運でした。自分のしたいことがはっきりとわかっていたので、それに向かって歩めばいいだけだったので。」
「大学生の就職も、同じ業種に希望を出す学生たちと、どんな業種でもかまわずて手当たり次第受ける学生たちとでは、内定をもらう率が違うということも聞いています。同じ業種に絞る人たちのほうがより内定をもらう、と。」
現行の生徒たちにも、そして、今、大学にいて、これから就活なるものにかかろうとする卒業生たちにも示唆のある言葉です。
目的、目標、何をめざしているのか明確であれば、それだけ、そこに到達する率は高いということです。偶発ではないから、その通りでしょう。
留学中にダンスチームに入り、ダンスを楽しみ、DHSの生徒たちとの交友を楽しみ、「DHSに留学して本当に良かった」というさおりさん。
市内への帰りのフェリーからシドニー湾の絶景の中にあって、自然に涙がこぼれたとのこと。フェリーから眺めるオペラハウスを見て、DHSのダンスチームとオペラハウスで踊った時の感動が蘇り、16歳の日々の思い出に包まれたのでしょう。
明日も卒業生の訪問があります。火曜日と木曜日に生徒たちにいろいろな話をしてもらうことになっています。3月になったら、数名の訪問が予定されています。
本当に嬉しくありがたいことです。