跳躍の年

投稿日:2014年2月2日

新月を迎え、中国では新年となりました。

この新月が中国ではどういう意味を持つかの知識は私にはないのですが、西欧の占星学ではみずがめ座の新月です。星座の名前の由来の多くは、とギリシャ神話と深く関係しています。

神話は、人間のいろいろな美しいことや醜いことを神様の話として人間にわかりやすくしたものであったり、文明がどのように始まったのか語るものだったり、伝承の仕方も様々ですが、どの文化にも神話があります。現在の西欧の文化の基礎になっているひとつが、ローマ神話とギリシャ神話です。西欧文化の理解を深める上でも、英語を学習する上においても、そして、個人的な知識を豊かにする上でも、時間を作って読む価値大有りです。

みずがめ座(Aquarius)は、「光明」のシンボル、グループが輝くこと、そして、自分が輝くことに光をあてる星座として語られています。

日本を離れて留学してきた皆さんは、大きな目的や望むことがあって故のことです。ICET Familyのメンバーになった今、そのファミリー全員が輝ける旅に出ました。

あなたは全員にどのように輝いて欲しいと望みますか? 全員が輝くことができたら、当然、あなたも輝きます。でも、全員が輝くためには、一人一人が輝く必要があります。

それぞれの光が互いに反射しながら、ひとつの光だけではできないより深みがありより幅広い色と形を作り出していきます。それぞれが特有の光を放ち、それが上手に組み合わさり織り成す紋様は、他のどこにも存在しないすてきなコラージュとなることでしょう。みなさんの先輩は、毎年、その特別な、その年だけの最終のコラージュを楽しんできました。だから、彼らの結束は固いのです。2014年のクラスの皆さんは、2014年のクラスにしかできないコラージュを作り出していくのです。

大きな夢や希望を持ち、毎日の時間を充実させること。それが、光を放つことになります。

さて、話を神話と星座から干支に移しましょう。

今年の干支は、午。正午にあたる時間帯を指し、南の方角を意味するもので、これに馬という動物をあてはめたのは、無知な庶民に干支の意味をしっかりと理解させるためだったとか・・・

その無知な庶民として、「午」に「馬」をしっかりとあてはめていますので、馬にまつわる話をいろいろ考えてみました。

馬は、気品あり、優しくて繊細で、人間の友達です。澄んだきれいな目は、本当にきれいです。人間のために働き、人間に酷使された馬もいました。

古代ギリシャから伝わるユニコーン伝説にまつわる数々の絵図や、寓話や民話で取り扱われ、少女たちが夢見る白馬の王子様像など、実態のない空想に近いイメージから始まり、中世ヨーロッパの騎士道や日本の戦国時代の騎馬戦、壮大で壮絶な数々の歴史の場面に馬が登場します。

義経の人と馬が一体になったひよどり越えの逆落とし。

現在メキシコ市がある場所には、500年前には、アステカの壮麗な都テノチティトランが存在しました。当時のヨーロッパの都市は、どれも到底おいつかないほどに洗練された美しい都でした。でも、馬を見たことが無いアステカの人々は、人馬一体の妖怪姿に惑わされたことから躓きの連続、最終的に、わずか500人にも満たないスペイン兵士たちに巨大な都市を滅ぼされ、文明そのものも壊滅してしまいました。

オーストラリアには、馬にまつわる悲話があります。大英帝国が参加する第一次大戦にオーストラリアとニュージーランドも兵を送り、トルコのガリポリで12,000人の兵士たちが命を落とした暗い歴史があります。それをもっと切なくしているのは、命を長らえ、さて、本国に帰還という際に、自分の農場から戦地に連れてきて、戦場でずっと友として気持ちを交し合い、互いの命を守ってきた馬が、一緒に帰国できないという事実でした。検疫が極めて厳しいオーストラリアは、一旦外地に出た動物は、如何なる理由であっても持ち帰れないと兵士たちに言い渡したのです。

その話は、ずっと後世に伝えられています。

 最近では、「戦場の馬」というヨーロッパの戦場での感動的な映画がありました。

皆さんは、馬にまつわる話しや馬との体験談など、どんなものをお持ちでしょう?

さて、話を干支に戻しましょう。馬は、大きな跳躍をします。疾走する姿は、感動的に美しいです。

星座と干支、少し遠回りしましたが、この長い長い文章で言いたかったことは、

2014年、馬の特別な魅力に助けられながら、自分の光を放ち、チームも輝かせ、そして、全員が大きく跳躍する年にしましょう、ということでした。

 

 

 

 

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