水、水、そして 強烈な太陽
投稿日:2011年2月4日
2月3日。新月。陰暦では、今日がお正月。中国人の多いシドニーやメルボルンでは、中華街を中心に、盛大にお正月が祝われます。
新月に自分の願いを宇宙に放つと、満月にその願いが叶うと言われています。
Queenslandは、先日のBrisbaneにおける大洪水に続き、北部に今までに体験したことのないサイクロンが発生し、再び、大きな被害に見舞われました。昨夜は、QueenslandやVictoria州での水による被害を受けた人々のために祈り、新月に願いを託す儀式がありました。
ある日のある瞬間を境に、その前とその後の生活が一変してしまう時、人々は、どう対処するのでしょう? 昨日まであった家が今日は無い。昨日まで一緒だった家族がいない。そんな悲劇に見舞われている人々が、世界中には、一体、どれほどいるのでしょう。何事もなく無事であることに感謝しながら、今絶望のどん底にある人々に思いを馳せる日々です。
突然に熱波が襲ってきました。40度を超えるスワンヒルでしたが、シドニーも暑い、暑い! エアコンなどというぜいたくな物がないデイビッドソンでは、生徒たちが、暑さにフーフー。湿気はそう無いとはいえ、連日30度を超す暑さは、かなり厳しいものがあります。寒いところから来た生徒たちには、相当こたえるでしょう。
明るい表情をしている生徒、”So, so” と、こんなはずではなかったという現実にぶつかり始めた生徒、数日振りにあった生徒たちの反応は様々でした。いよいよと学校が始まり、現地の子供たちが登校してきました。選択授業もESLの授業も本格的に始まり、「英語」という現実に頭を打たれている向きもあるようです。
「選択授業がサッパリわからない」と大半の生徒。わからなくて当たり前なのですが、わからない、という現実に直面し、改めてショックを受けているのでしょう。
最初は、わからなくても、一生懸命学習することで、数ヶ月も経てば段々とわかるようになってきますし、教科によっては、また、生徒によっては、現地の子供たちを追い越していくことも稀ではありません。
今体験しているこの衝撃の第一波は、大なり小なり誰もが通るところです。
日本とは違う、という現実が、そろそろ、実感として浸透してくる頃です。Honeymoon Periodという言葉がありますが、ホストファミリーでも、10日、2週間と経つと、段々と最初の印象とは違うものが見えてきます。ここでひるまず、しっかりとホストの生活のリズムに乗り、共有できる時間を多く持つことが、今後の絆を上手に築けるかの鍵になります。ここで、ホストが悪い、ホストがいや、という気持ちを自分の中に植えてしまうと、その後は、とても難しくなります。当然、それは、後の英語力にも大きく影響してきます。
そこをどう乗り越えるかは、最初の関門かもしれません。衝撃は、あって当然なのです。文化も言葉も習慣もすべて違うのですから。しかも、日本のご家族から遠く離れているのですから。お子さんから、「大変だ」「いやだ」という声が響いてくると、保護者の皆様も動揺されることでしょう。愚痴も出てくるでしょう。
でも、ここが正念場と捉えていただくことが大事かと思います。そこで、保護者の方々が同調されると、生徒の、「歯を食いしばってでもがんばる」という気持ちは萎えてしまいます。でも、離れていらっしゃれば、不安は10倍、100倍の大きさになるでしょうから、いろいろなご不安やご質問がおありの場合には、fusae@icet.edu.au に、どうぞ、ご遠慮なく、ご連絡ください。
昨日は、ダンス、バンド、各種スポーツ、自分が参加したいもの、できるものを探しながら、先生たちに交渉している姿がたくさん見られました。頼もしさを感じます。
保護者の皆様には、もう、ご連絡があったかと思いますが、3月10日から22日までの間に、梅井が日本に参ります。生徒全員の保護者の方々にお目にかかって、こちらでの様子をご報告する予定となっています。そのために、写真やビデオなどお見せできるものやホストファミリーからの情報など、できるだけたくさんの資料が用意できるよう準備を重ねていますので、楽しみにしていらしてください。まだ、日程など御存知ない方は、それぞれの学校の担当の先生に予定日をお尋ねください。
11年生、12年生の保護者の皆様には、個別にご連絡が届いているはずです。