リーダーとは。。。
投稿日:2014年2月17日
留学が始まって4週間。
そろそろ生活の基盤が落ち着き、それぞれが望んでいた本格的な活動に移れるようになってきたようです。
学校の中では、授業の行われる場所、必要な道具や用具、授業の概要、履修することなどがしっかりと把握でき、スポーツの所属、課外活動も理解し、学校外でも、ダンスやスポーツのクラブに所属し、それぞれの世界を広げていっています。
「自分の耳が肥えてきて、相当に聞き取れるようになって進歩を感じる」というコメントや、「自分の言いたいことはだいたい言えるようになってきた」というコメントも聞かれます。実際に先生方からの伝達事項も、よく理解できるようになってきていることが感じられます。
ともかく、みんな一生懸命であることは確かです。私語がないことが、そして、課題に集中し、学習活動に真剣に従事していることが、勉学の進歩のスポードを高めているように感じられます。
こちらの学校には、SRC – School Representative Councilというのがあります。日本でいえば、生徒会のようなものです。各学年から数名代表が選ばれ、リーダーチームを結成します。その上に立って指導しているのが、12年生のスクールキャプテンの正副、そして、prefectという存在です。これらの生徒たちが、学校内のいろいろな行事を決定したり、手伝ったり、資金調達のための活動を組織したりします。SRCが提案することは、職員会議でも、きちんと精査され検討されます。
ICETは、毎年、SRCに代表を送ります。年によって2名のこともあれば、5名のこともありますが、5名がギリギリのところです。1年間留学してくる生徒が、そういう会に入れること自体が特別なことですので、そのチャンスは、多いに活用すべきです。
先々週あたりから、立候補を考え、スピーチを用意し、今日、クラス全体の前で英語のスピーチを行いました。中には、即、やりたいと名乗りをあげた生徒もいれば、考えて考えて考えて考えて、ようやく、それに踏み切った生徒たちもいます。そして、最終的に8名が名乗りを上げました。
その勇気をまず称えます。
今日は、たまたま学校にいらしていて生徒たちのスピーチに立ち会うことになったMr. Gavinが、こんな感想を述べられました。
「スピーチを聞いて、とても感銘を受けた。蛇が嫌いな人、飛行機に乗るのが怖い人、クモがいやな人、そして、時には、ゴキブリを恐れる人たちもいるけれど(笑)(オリエンテーションでの夜中に宿舎に出てきた騒ぎのこと)、世界で人々が何を最も恐れるかというと、人前でスピーチをすることなのだと言われている。君たちは、今日、それを成し遂げた。それも英語で。それは、とてもすごいこと。
全員が全員SRCのメンバーになれるわけではない。それは、人数に限りがあるから。そして、誰を自分たちの代表として送り出すかは、君たち自身の手で決める。
立候補した人たちは、みな、リーダーシップについて触れていた。SRCに入れなかったからといってがっかりしないで欲しい。なぜならば、今日、ここで立候補してスピーチした人たちは、後の1年間、毎日、毎瞬、リーダーとしての精神を持って活躍することになるだろうから。
では、立候補しなかった人は、そうではないのか? 立候補しなかった人も、この1年間の毎日、毎瞬をなんらかの貢献を遂げていくはず。1年が終了した最後の日に、「自分は自分のベストを尽くした!」と言えるだけの。
リーダーというと、みんなは、自分の周りにいる人たち、他の人たちを引っ張っていくことがリーダーだと思っているかもしれない。でも、そうではない。自分一人でリーダーになれる。そのことを、今年は考えて欲しい。
自分を導く自分のリーダー。自分の精神、自分の体を発達させていく。そして、最も大切な部分は、自分の心を育てること。自分が自分の望む本物の人生を歩むことができたら、自然に、その姿が、周りの人々を導くことになる。29人が、それをできたら、ここには、29人のリーダーがいることになる。
SRCに参加する人たちは、全員ではないけれど、でも、ここにいる全員がそれに貢献していることを忘れないで欲しい。」
以上が、Mr. Gavinのお話の主旨でした。
8名、全員が、すばらしいスピーチをしました。
留学したことで自分の人生をチャレンジに満ちたものとしたい、これが自分をもっと強く逞しくしていくチャンス、今までしたいと思っても勇気がなかったことをこれからは勇気を持って臨むその一歩、DHSとICETの生徒たちの絆を深くすることが未来の生徒たちにも恩恵をもたらすことになる、いろいろな企画を計画して交流したい、自分の積極性を注入することでより交流を広げることができる、人を助けることが自分の能力ならばたくさんの人助けをしたい、などなど、いろいろな角度からのスピーチの内容に、そして、英語での表現のうまさに、本当に感心しました。
全員送れたらどんなにいいでしょう。でも、人数は限られています。発表は明日です。
8名の勇気と努力とチャレンジ精神に大きな拍手を送ります。