Opportunity Cost
投稿日:2014年6月27日
今日で、2学期が終了し、特別な締めくくりとなりました。
まずは、ナミさんから届いた寄稿をどうぞ。
「今日はURAの打ち上げがランチタイムにありました。
先生方がパスタやおにぎり、スープ、ケーキやタルトなどを作ってくださいました。とても美味しくて何度もお代わりをしてしまいました笑
こうして太っていくのだと思いました笑
このランチタイムにICETで留学を経験された鷲尾直美さんが、12年ぶりにオーストラリアに帰って来てくれました。
ICETでの留学中の経験や卒業してからの右に行ったり左に行ったりといった人生、とても私たちにとって充実したお話、アドバイスを聞けました。今回のお話を聞いて、この先どうしたいのか、自分について少し考えるきっかけになりました。ランチタイムという短い間でしたが、 充実した時間を過ごせました。
帰り際には写真を撮っていただいて、また会える日を楽しみにしています。」by Nami
以上、ナミさんからの寄稿でした。とてもタイムリーな寄稿、ありがとう、ナミさん。先輩のお話、未来を考えるきっかけとなって良かったですね。
今日のランチタイムと5時限目は、URAの成功を半年間の努力を称え、そして、直美さんとご友人の落合さんをお迎えしての、打ち上げとなりました。
卒業生が訪ねてくださることは、とても嬉しいことです。ランチタイムのパーティ後にお話をしていただいたのですが、内容が濃く、40分そこそこではまだ入り口で終わってしまったという感じで、もっともっといろいろなことを聞かせていただきたかったです。
直美さんは、留学を終えて帰国した後、日本の高校から北九州市立大学に進学。オーストラリアで能動的な学習姿勢を得ていたために、そこでの勉学が物足りず、秋田教養大学の受験に挑戦。そこからニューヨークに留学し、そこで、日本の農法を取り入れた農業学や環境学を学び、卒業後に、有機や無農薬などの農耕や食品を推奨する会社に就職。その仕事を楽しみながらも、国内のみに留まることに物足りなくなり、インドでの仕事にチャレンジ。という、大変な体験を持つ女性です。
ちょうど、1年の赴任を終え、日本に戻るところで、立ち寄ってくださったものです。一緒に来てくださった落合さんは、インドのバンガロールでお仕事をされ、すでに3年の滞在となるということです。
ひとつの道をまっすぐに進むのではなく、あえて苦労するような紆余曲折のある道を選んだのは、人生の節目ごとに自分を見直し、自分が本当に望むことをあえて「選択」してきたからである、そして、「私の人生は本当に充実している」という直美さん。
今日は、”Opportunity Cost of a choice”の話をしてくださいました。
私たちは、毎日、なんらかの選択をします。選んだことによって得られる利益、選ばなかったことより得られなくなる利益(損失)を考える経済用語ですが、それを人生そのものに例えることができます。
留学生の場合には、留学したことで得られる利益がある一方、留学しなかったら得られたのに留学したために失われたというものもありましょう。逆に、留学しないことで得られるものがある一方、留学したら得られていたことが得られなくなる、ということになります。
留学は、あまりにも普段の生活とは違うために、そこから得られるものは、桁違いに大きなものです。でも、それは、誰でもが選ぶものではありません。
私たちは、そういう「選択」を人生の中で何度も迫られます。日々迫られている、といっても過言ではありません。ひとつの選択をするから、それに続く道を歩みます。そこからまた違う機会がたくさん自分の前に現れてきます。
そうした選択の積み上げが、人生そのものを作ることになります。
留学生にとっては、卒業生の生き方は、自分の未来を示すひとつの道です。とてもいいお話を聞かせていただきました。
こんなにも真摯に生きている卒業生の姿に誇りを覚えます。
直美さんのように、生き方を真剣に考えて、道を「選択」しているICETの卒業生がたくさんいます。それ姿勢、人生への取り組み方は、このプログラムの宝物になるものです。
(写真、ボケボケでごめんなさい。あんなに何枚も万が一と撮ったのに、全部ダメでした。いよいよ、カメラは寿命ですね)