成績表の見方

投稿日:2014年7月3日

前半期の成績表が発行され、じきに保護者のお手元に届きます。

保護者会が学校で開催され、すでに、お手元にお持ちの方々がいらっしゃいましょう。これから、徐々にお手元に届きます。

成績は、他と比較したものではなく、個々人のできばえと、1月からの成長と、学習に臨む姿勢に対しての評価です。

Assessment Levelは、試験課題やプレゼンテーションなどのできばえを反映したものです。

Level 5 = Outstanding (極めてよい)

Level 4 = Highly Developed (高いレベルに達しつつある)

Level 3 = Competent (力がある)

Level 2 = Developing (技術を発達させつつある)

Level 1 = Experiencing Difficulties (相当な苦労をしている)

それぞれの教科の先生のコメントは、生徒の普段の様子や、これからどうしたらいいかというアドバイスです。

Classroom Performance Levelは、授業中の態度、あるいは、学習に臨む姿勢についてです。

* 準備して授業に臨む

* 個々人の課題に集中する

* グループ学習を協調的にする

* 質問や答えやアイディアや技能で授業に貢献する

* 自分の学習に責任を持ち、課題を提出日に提出する

こうした姿勢のレベルが高ければ高いほど、自分の学習の成果を高めることは言うまでもありません。

最後のページは、この半年間に参加した行事やボランティア活動のリストです。

さて、数値は、ここまでです。これは、生徒たちのこの半年間の努力のほんの一部の目に見える部分だけのものです。氷山の頭部のみです。これを良い数値で飾れていたら、それはボーナスです。

もっともっと大事なものは、その下、裏にあるものです。

半年前に、この15歳、16歳の若者達は、日本を飛び出しました。ものすごい冒険と賭けです。

親御さんは、その冒険の後押しをされました。

この半年の生活は、未知への冒険、新しいことへの挑戦、不安や恐怖の払拭、言葉を理解できない不安、疑心暗鬼になる気持ちの克服、ホームシックとの戦い、日本を恋う心との葛藤、新しい学習方法とのタックル、生活の中での心地よい居場所の確立、友達作り、新しい環境への慣れ、それまで会ったことのない人々との絆作り、様々な行事への参加、新しい情報と知識の吸収、視野の拡大、できないことをできるようにする挑戦、などなど、数えきれない要素に満ちたものです。

そして、毎日の努力、実践、宿題や課題の完了と提出、プレゼンテーションなどの作成と発表、エッセイや感想文などの提出など、たくさんのものを積み上げてきました。

半年前の賭けは、見事に実っているということを、この成績表は表しています。見えない部分のほうが圧倒的に多いのです。でも、この成績表の発行があるという事実が、見えないものをすべて肯定しているということです。

彼らのしてきたことは、尋常のことではありません。どうぞ、数値の云々ではなく、半年間、ここまでがんばってきたその心意気、努力を心から誉めてあげてください。

 

 

 

 

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