充実した2日間
投稿日:2014年9月27日
かよさんからの寄稿です。
「カウラの桜祭りに特別なお手伝いが欲しい。2日間、3名の生徒さんをお借りできないか」という鈴木先生のご要望に応え、そのお手伝いというのが何なのかよくわからないまま生徒たちに希望を募ったところ、10名ほど応募がありました。
みな、なぜ、他の生徒たちよりも2日間先に行きたいか、そして、ICETの代表として、どんなことでも一生懸命してくるという気持ちを手紙に書き綴ってきました。
その中から、かよさん、ほのかさん、こうだい君が選ばれ、3名は、火曜日にシドニーを発ちました。
他の生徒たちが合流したのは、木曜日の夜なので、水曜日と木曜日の活動についての様子です。
「こんにちは。かよです。
私たちは先週カウラへ行ってきました。
その目的は、日本庭園で開催されたさくら祭りのお手伝い、そして戦時中にオーストラリアで亡くなられたた日本人兵士のお墓参りとその人たちが収容されていた収容所の跡地を訪問することでした。
私はみんなよりも2日先にシドニーを出発して、ボランティアをしてきました。この記事ははその2日間の様子についてです。
私は先週の火曜日の夜中にカウラに到着し、水曜日と木曜日の2日間さくら祭りのボランティアを手伝いに行きました。
具体的な段取りがまったくわからないまま行ったのですが、着いてみると高校生は私たち3人だけで、周りは大人の方たちばかりでした。そして、裏千家の先生である鈴木先生という方がいらっしゃいました。
鈴木先生のさくら祭りを成功させようという思いはとても強く、私たち高校生にも周りの大人の方たちと同じようにアドバイス、そして普段房枝先生の優しい指導を受けている私たちからすると少し厳しい注意もたくさん受けました(笑)
でもこれも社会に出ると必ず必要なこと。さらに大人の方たちばかりの中で、遠慮なくアイディアを出したり、私たちが気づかない小さなことに意識がいくみなさんの姿を見ることができて、とても勉強になりました。
さくら祭りで具体的に私たちが行ったのは、茶道、折り紙、書道のお手伝いでした。
このさくら祭りには、日本文化を体験するため、たくさんの学校の生徒たちが団体で訪問してきます。ほとんどは5歳、6歳の小さな子どもたちで、中には私たちと同じ年の高校生も来ました。
それぞれの項目が30分与えられ、私たちの折り紙ワークショップは時間内に「かぶと」を教え、全員に作ってもらうということでした。学校によって8人の学校もあれば、65人の学校もあり、とても臨機応変に動かなくてはなりませんでしたが、みんなで協力し、なんとか全員にかぶとを持って帰ってもらうことができました。
現地の子どもたちとこんなにもたくさんコミュニケーションをとることができ、自分の英語に自信を持つこともできました。
2日間大変だったけど、その分すごく充実した濃い時間を過ごすことができました。この経験はこれからも色々な場面で役立たせようと思います。今回私たちにこの機会をくださった先生方、たくさんの指導をしてくださった鈴木先生や大人の方々、金曜日に協力してくれたICETのみんな、本当にたくさんの人に心から感謝です。
またいつか機会があれば、ぜひ日本庭園を訪れたいです。」
ありがとう、かよさん。水曜日、そして木曜日の400人以上のグループをこなした体験は、本当にすごいものだったと思います。その疲れも見せず、金曜日には、みんな引っ張り、すばらしいリーダーシップを発揮していましたね。
ひとつひとつの行事をこなすごとに、より優れたリーダーに成長してきているみなさんを頼もしく思います。
かよさんたち三人は、カウラの日豪交流会のギブラー会長さんのお家に夕食に呼ばれ、鈴木先生の手料理をご馳走になり、ギブラーさんのところに保管されている戦中、戦後の極めて貴重な資料を見せていただいたということです。それが、がんばったことへの一番のご褒美だったかもしれませんね。