壁を作らない
投稿日:2014年10月1日
30度を越えると予想されたお天気。
曇り具合の上に穏やかな潮風があり、絶好のピクニック日和。
アボリジニーの人々のカービングがたくさんある岩。昔は、きっと、ここで集会が開かれたり、数々の行事が行われたのでしょう。
帰り道、出会ったのです、生まれて初めて、動物園ではなく、自然の中で。ハリネズミに!!
英語名をEchidna.
草むらに入ったら、もう完全に枯れた樹木の一部。
さて、このハリネズミ君は、どんなメッセージを伝えようとしているのでしょうか。キング氏の本に戻ります。
ハリネズミは、警戒心が大変に発達していて、他の動物や人間が触ろうとすると針を逆立て、誰も触ることができない。また、危険を察知すると、くちばしで泥をあっという間に掘り、そこに身を隠してしまい、誰にもその存在が見えなくなってしまう。
自分を護ろうとするのはいいけれど、そのために、支援されることがない。
自立も、自分の道を行くのもいいけれど、それをし過ぎて他を拒絶すると、次第に社会から取り残され、独りになってしまいかねないよ、というのがメッセージだということ。
これは、自分を大事にし、自分を持つことはとても大事だけれど、人との間に壁を作らず、新しい状況や情報にもオープンに接してみる。その上で、自分なりの判断をすれば良い。始めから、偏見で寄せ付けない防御を作ってしまわないこと、というふうに解釈できます。
あるいは、何事にもまずは挑戦してみること。判断は、それからでいい、とも。
あるいは、コミュニティの中に居てこそ、人と連携して人のためになることができ、それが自分を輝かせることにもなる、とも言えます。それだけでなく、そこには大きな幸せを見いだすこともできましょう。
動物、自然界の中には、いろいろな知恵が隠されているようですね。
一緒に行きましょうと高校生に誘ってもらい、たくさんの楽しいおしゃべり、そして、方向を変えるごとに目の前に現れるすばらしい景色、太古からの地球の魂を感じさせる岩や洞窟、永遠の流れを繰り返す潮流が削り取った侵蝕の美、挨拶に来てくれたたくさんのトカゲたちとハリネズミ、高校生たちのはち切れんばかりの笑顔とエネルギー、そして、写真を撮っていてちょっとでも遅れると心配して待っていてくれる優しさに包まれ、とても満ち足りた幸せな時間でした。
誘ってくださってありがとう。