ヒカル君、卒業おめでとう!
投稿日:2014年12月10日
6年前、中学校3年生のまだかわいい少年が、シドニーにやってきました。
シドニーだけでなくオーストラリアの「生け花」の大家ベネットめぐみさんを伯母様に持つ身だったので心配はなかったのでしょうが、大きな目をまばたきもせずパッチリと開け、静かにみんなの話に熱心に耳を傾けている様子は、全身がまだあどけなさに包まれた印象でした。
得意な剣道が道場や交通の便などの都合でできなかったのですが、それに替わる多くのスポーツに挑戦したり、大好きな自然を楽しむために郊外の森や花や家を眺めながら散歩したり、様々なことに挑戦し、24時間を倍にして使っていたような印象が強く残っています。
映画が大好きで、同じく映画好きの級友と、最初の1年に何本? 少なくとも100を越えたフィルムを見たのでしたよね。
それもそのはず、彼の将来の夢は、映画を作ること。そのために、大学もそのコースを選びました。シドニー工科大学のCommunication and Mediaという学部を選び、そこで、映画制作の過程とノウハウを学び、先週全過程を修了しました。
6年間もオーストラリアに出してくださったご両親に感謝するために、また、自分の情熱を傾注して一生懸命に学び、いろいろな活動に参加し、時間があれば仕事をして生活費を稼ぎ、本当に充実し切った大学生活を送ったようです。
世界中から集まった人々と友達になり、その友達からまた別の友達を紹介され、数年後には、友達を訪ねたらヨーロッパを回れてしまうのではないか。。。というくらいにネットワークも広がっているようです。
6年後、成長した青年は、瞳を輝かせて、将来の夢をいろいろと語ってくれました。
日本に戻る前に、オーストラリアを回るのだと、バックパックを背負って、最初の地、タスマニアに向けて出立していきました。未来に向かう新しい一歩を踏み出していきました。
卒業するための課題は、映画を作ることで、ストリートミュージシャンの生い立ちとミュージックから成る映画を制作したということ。
彼の制作する映画が世に出る日が早く来ることを願い、6年間がんばってきたことに心からの賛辞を贈ります。
おめでとう!!!