16歳の青春の日々
投稿日:2014年12月19日
留学の成長の内容は様々に違います。
生徒の数だけ、成長の仕方も収穫も違います。たったひとつ同じなのは、16歳の留学の日々は一生忘れることのできない、かけがえのない1年になるということです。
今日、生徒たちが帰国寸前に1年を振り返り自分の成長を綴った原稿をようやく束ね日本に発送しました。友達みんなの作品が集まっているこの小冊子は、みんなの1年分が詰まった宝物です。できるだけたくさんの方々に読んでいただき、将来気持が折れそうになることがあった時、この小冊子を開いて、16歳の自分から、そして、たくさんのお友達からエネルギーを分け与えてもらってください。
以下は、今年ご紹介できる最後の作品になりそうです。
1年の成長
私の名前はR.K.。若干17歳どこでいるような人間だ。岡山県瀬戸内市で育ち普通に学校に通いそして今に至る。しかし普通の人とは大きく違うところがある。それは今留学に来ているということだ。この1年、私には嬉しいこともあったが悲しいこともあった。けれど今の自分を大きく構成する要素の中には留学してきたのだという自信がある。これから私が留学を通して何がどのように変わったのかについてこのエッセイを書いていこうと思います。
1つ目に自分と向き合う時間が増え自分のことをよりよく理解することができるようになったと思います。自分の長所はどこで短所はどんなところなのか。1つ例をあげてみると私の短所は客観視することができないということでした。ここで今何が起きていて自分の気持ちとは関係なくどうすべきなのかなど判断することが限りなく不可能に近かったです。けれども、今でも完璧にすることはできませんが、昔と比べるとよくできるようになったと思います。
2つ目は留学を通して可能性が広がったということです。これだけいうと大雑把に聞こえるかもしれませんが事実です。留学がゴールだと思っていたのは留学に来る前のことで、今では留学が通過点であり、未来の自分の選択を広げた素晴らしい経験に変わりました。日本にいるだけでは得ることのできない素晴らしい経験とともに世界に通用する英語力、二つの武器が今私にはあります。自分の力は武器となりそして自信となりいつか自分の旅路の中で役にたつと思います。
次に留学のどのような点が昔の自分を変えそして今の自分を支えているのかについてです。留学という大きなかたまりで捉えてみると辛いこと楽しいことどちらが多かったというと辛いことの方が断然多かったです。なぜなら日本にいれば起こらないはずのことがこちらでは起こるからです。1番大変だったのは人間関係です。私は自分のことを人付き合いのうまい方だと思っていました。しかしそれは単なる自分の思いこみで決してそのようなことはありませんでした。留学中友達関係で辛いことがありました。その時、俺は全員からよく思われていないという疑心暗鬼になってしまいました。今まで自分はうまくやってきた、これ以上ないほど尽くしてきた、これだけやれば充分だろう、そんな過度な自信が知らない間に自分の首を絞めていました。今では深呼吸をすることで1度自分の中に辛いことを落とし込むことができるようになりましたが、留学に来たばかりの私では1人で抱え込むことができず、辛くて押しつぶされそうになりました。しかし全員と仲良くなることは不可能に近いですが、全員と良い関係を保つことは自分でもできると思考を切り替え、その場も乗り切ることができました。物事を一方行から決めつけるのではなく色々な報告から見て自分に1番いい選択肢を選ぶことでこんなにも気持ちは楽になって前に進めるのだと思い、この経験が自分の中の核に近いものになったのかと思います。
留学を一言で例えると『自分』だったと思います。今まで人生生きてきてたくさんの大変なことがありました。しかしこの留学では人生16年間の苦しみ喜び怒りなどがたったの一年にまとめられていたと思います。たくさんの大切なことに気づき大人になったのかなと今振り返ってみるとそう思います。
自分を構成する中で一番大きいものは友達だったと思います。心から信じられて助け助けられる親友が私にはいました。喧嘩など色んな壁はありましたけどそんな最高の友達がいたからこそ留学をこうして無事に終えることができたのだと思います。さらに自分のことを気にしてくれる先生方がいたからこそ英語力も向上したのだと思います。小学生と中学生の卒業式の時いつも思うことがありますそれは自分の嫌いな先生は自分のことを必ず気にしてくれていたということです。学校生活の中では気づくことはできないです。しかし卒業式などふと振り返ってみると必ず自分に世話をやいてくれていました。人間という生き物は興味のないものには反応を示そうとせず興味のあるものに感情を持って反応を示す生き物です。先生が本当に私たちのことを嫌いなら怒ろうともしないのです。けれども先生は愛をもって怒ってくれるそんな素晴らしい人だなといつも卒業式や修了式などで気づきます。私はICETの先生にむかつくことがしばしばありました。しかしその怒りが収まって考えてみると自分のために怒ってくれたのだと実感します。相談事があればいつだって笑顔で真剣に聞いてくれます。そんな素晴らしい人たちと出会えたことに感謝しています。
最後に私のまとめを書きたいと思います。私の1番の強みは人運です。簡単にいうと素晴らしい出会いがたくさんあることです。これは留学にきてから思い始めたことですがいつも私の周りには素晴らしい友達や人が現れます。なぜかはわかりませんがこれは事実です。自分にあまり自信がある方ではありませんが友達や家族や先生、素晴らしい人たちに支えられて生きていると思うと自信がもてます。
そんな人たちのために私はこれからも生きようと思えます。そしていつか大人になった時にお世話になった人たち全員とご飯に行って色んな思い出話をして最後に会計を私自身が払い、またご飯食べに行きましょうね、と言ってそれぞれの自分の家路につく。これが私の今の夢です。
以上、帰国寸前にR.K.君が綴ったです。熱いですね、思いが。