人生を生きる姿勢
投稿日:2015年1月18日
人間誰もが、両親から、先祖のDNAを受け継ぐ体をもらっています。
ある年齢までは、どう生きるかを意識することは難しいことです。
でも、実際のところは、母親の肉体を離れていつこの地上に生まれでるかを「選択」しているのは、赤ちゃんです。それが意識的であるかないかについては、情報に触れたことがないのでわかりません。でも、赤ちゃんの何かが決めていることだけは確かです。
昨今は、親の時間の、あるいは体力的な理由で、出産時間や方法を選ぶことがありますが、それは人為的な介入であり、赤ちゃん自身の決定ではありません。
誕生し、「生」を与えられたこの体。どのようにそれを活かすのか、あるいは、どのように生まれ持ったその身体を借りて、生きるのか。。。
ある年齢に達したら、そこからは、自分の意識の世界となってきます。
現代社会のひとつの特徴は、あまりにも物質的に豊かになり、その物質に囲まれることが豊かさの象徴となり、そこに関心を払い過ぎるために、中身を豊かにすることが疎かになってしまうことがあることです。
悲劇的な事件が起こるたびに、そこには、存在の影の薄い人、生きる指針を持たない人、心の中が空っぽな人々の姿が浮上してきます。
人間の中身を創るものは、魂です。
今では、アイデンティティという言葉で表現することが多くなっていますが、要は、その人の根本、根源、芯、つまり、魂を感じたら、その人は、その人になり切ることができる、と私は信じています。
では、その魂とは何か、どうしたら、その魂を感じることができるのか、魂ををどう自分の中に入れたらいいのか。。。
そんなところから、オリエンテーションの最初のディスカッションは、始まりました。
留学という体験は、極めて特別なものであり、それを自分の人生の中にどう取り入れるのか、それをどのように利用したら、より豊かな人生の創出と結びつくのか。。。
そうしたことは、自分の精神性にどれだけの意識を持つかにつながっています。
1日のうちに人間は様々なことをします。
なぜ、それをするのか?
どのようにそれをするのか?
そのふたつを意識するかしないかで、1日の作り方も、自分の人生の歩み方も、周りの人々との接し方も、その結果としてついてくることも、まったく違ってきます。
周囲に起こること、あるいは、自分の内から湧く思いや関心に「反応」して行動するのではなく、その反応を「選択」しているという自覚 = 「意識」を持つということです。
そこに、なぜ、どのように、ということが意味を持ってきます。
そこには、自分が生来どんな特徴を持って生まれてきているかを、ひとつのものさしとして知ることが大きな助けとなります。
そんなことを中心に、たくさんディスカッションした初日でした。今日は、どんなことが出てくるのでしょう。。。