夢を追って
投稿日:2015年1月19日
日の出を見ながら、つらつらと考えてみました。
なぜ、現代社会には、自分の魂を感じられない若者が多いのか、ということを。
物質が豊かであるということだけでは、説明ができません。
英語にこんな表現があります。
You need a village to raise a child.
子どもを育てるのは社会全体の仕事だ、ということです。
確かに、昔は、子どもの成長は、地域全体が関わり、見守ったことでした。今は、核家族になって子育ての責任が親だけ、特に、母親だけに大きくのしかかるようになり、子どもが有名校に行くことが母親の勲章とされるような風潮ができてしまい、学校という教育現場もより有名な学校に子どもを入れるということが主眼となってくると、「有名大学に入ること」が、子どもたちが人生でめざすこととなり、毎日の生活は、それが主体となります。
早い子どもたちは、幼稚園の時から。。。 いや、もっと前からでさえも。
そうなると、子どもたちの社会体験は、極めて限られたものとなってきます。
危険をたくさん孕むようになった現代社会では、子どもたちの遊び場も、遊ぶ方法も、遊ぶ友達にさえも制限がかかってきます。
子どもたちは、冒険をすることが許されなくなってきてしまいました。
子どもたちの成功を確かなものとするために、危ないこと、少しでも難しいかもしれないと見えることは、大人たちが先に先にとまわって、子どもたちの体験の機会を奪っていきます。
失敗しても、間違いの責任を取る機会を与えずに、親がその尻拭いをしたり、他者を攻撃することで子どもの立場を擁護することもあります。
そうした社会全体が子どもたちの周りに「過保護」の壁を築いてしまうことが、子どもたちが、どこまでも自分を試してみたいガッツ、根性、がむしゃらになんでもやってみたい気持ち、冒険心、好奇心、誰にも負けたくない強い気持ち、自分の道を拓き成功したい野心、困難に立ち向かい壁を崩していくチャレンジ精神など、(こういうものを全部を含めて私は魂という言葉を使っているのですが)を培う機会を奪ってしまうことになっているのだろう、と。
そして、指示待ち人間になってしまうと、自ら積極的に動く姿勢を失っていきます。
本人が、広い世界に飛び出したいという強い願望を持っているということ。そして、行ってこいと応援して出してくださるご両親のもとに生まれていること。留学してくる子どもたちは、なんと幸運な子どもたちか、と改めて感じます。
こちらでの私たちの責任は、できるだけたくさんの体験の場を作りことです。
さて、今日(すでに昨日です)の、最初は、野外授業。
世界で最も白い砂のビーチと言われているBooderee Beach(ブーデリー ビーチ)で、夢を追うことからスタートします。