Function of Englishって、どんな授業?
投稿日:2015年2月8日
英語のレッスンの中に、Function of Englishというコースがあります。
「機能的英語」とでも訳せばいいのでしょうか。
状況によって、言語は変化する、ということを理解し、状況によって、どういう言語を使えばいいのかを学び、上手に使い分けることを練習する授業です。
日本語は、敬語や謙譲語などがあり、自分を表現するだけでもいろいろな言葉があり、極めて複雑、でも、とても優雅です。一方、英語は、非常に機能的な言語です。
“You” と “I” が一線上に並ぶことからして機能的です。
生徒たちがよく言います、「日本だと大人と会話することを躊躇う、難しいから。言葉を選ばなければならない。でも、一旦慣れて、少し話せるようになったら、英語のほうが大人と話しやすい」と。
最初は、大人のことを “you” と言うことにとても抵抗を感じても、 一旦慣れたら、こうなってくるのです。面白い感覚ですね。
さて、その機能的な英語、Function of Engishのコースでは、具体的には、どんなことを習うのでしょうか?
例えば、ホストのお家で、何かを使いたい、どこかに出かけたい、その時に許可をどう求めるか? 許可を求めるにも、丁寧さの段階があります。友達との間、親子の相手、少し距離があって敬う必要がある人に対しては、少しずつ丁寧さのレベルが違います。
どうしても許可を得たい時の訴え方は?
手紙を書く際には、どうでしょう? 謝礼、お詫び、招待、苦情、祝辞、依頼など、様々な形があります。それぞれの書き出しや決まり文句、丁寧な言い回しなど、覚えておいたら実際の生活にすぐに役に立ちます。
Birthday Partyに誰かを招待したかったら、すぐにカードを送ることができます。誰かのお祝いもそうです。ちょっと、悲しいことがあったら、優しい言葉を送ることで心が通います。
手紙なのである程度形式的です。パターンをしっかりと覚えてしまえば、如何様にも応用が利きます。そして、それは、当然、口頭での会話にも使えます。
授業が習ったことが、どこまで生徒に浸透するか。それは、生徒次第です。
先生は、基本形を教え、生徒の作品を添削します。
生徒は、それぞれの手紙の中身の状況の想定は生徒の想像力によります。過去の例からは、
添削されたものをそのままどこかにしまい込んでしまう生徒。
添削されたものを訂正して清書し、再度先生に提出する生徒。
清書したものをフォルダーに入れ、必要な際にすぐに参考にできるようにしている生徒。
清書したものをさらに何度も書き直し、完全にパターンを覚えてしまう生徒。
覚えたパターンを早速と他の教科に応用してみる生徒。
新しい状況を設定して、新しい単語や表現を使って、また、先生に見てもらう生徒。
さて、どこまで生徒の身になっていくかは、会話文であっても、書面であっても、どれだけ練習し、どれだけ実地に使うかで決まります。
それ以上の秘密もなければ秘訣もありません。
経過と結果は自明の理であり、みな、同様のアドバイスを先生たちから得ています。どこまでするかは、すべて、英語をマスターしたい願望がどれだけ強いか、自主性、自己規律、自己管理といったことにかかっています。
日本に戻る際も様々です。余計な紙として捨てていく生徒もいれば、役に立つのではないかと持って帰る生徒もいます。
大学に入ってから、エッセイやその他英語の学習で、「そうか、これか! これがICETで学習したものだったのか!」とつながりが見える生徒たち。
企業に入って、英文の手紙を書けと言われ、「ああ、あれ!」と持ち帰った資料を参考に、あるいは、覚えているパターンを使って書き上げ、すぐに自分のビジネスに応用できる人。
と、様々な展開があります。
今、習得している最中には、あまり意味を持たないように思えるかもしれませんが、実は、即、戦力になること、実際の生活でいくらでも役に立てられることをしているのです。多いに使いましょう。
使う、使う、使う。英語の上達は、それに尽きます。