Englishは、いろいろに分類される
投稿日:2015年2月6日
日本語は、口語体、文語体とか、あるいは、現代文、漢文、古文というような具合に分類されます。
英語も、ある特定の軸で分類されます。例えば、formal Englishに対する informal English。これは、きちんとしたきれいな英語と、友達の間で使われるような多少くだけた英語。
Communicative English と呼ばれるのは、意志伝達が文章でも口語でも成り立つための英語。日本でよく「生きた英語」「使える英語」と呼ばれるものは、主としてこれのことです。
Academic Englishは、学問を可能とする英語とでも言えばいいでしょうか。
ICETの英語教育の中には、Communicative EnglishとAcademic Englishの両方があります。これが、ICETの英語教育の優れたところです。
学問を可能とするためには、ある程度高度な英語力が必要とされます。例えば、読む力。単語ひとつひとつを読んでいく読み方では、遅々として進みません。ある程度、読み流しができる、鍵となる語彙がわかる、主となるテーマを読み取る、それを裏付けるものを識別する、おおよその推測ができる、事実なのか説や意見なのかの区別がつく、筋を追える、著者の言いたいことを汲み取るなどの力が必要となります。
これは、一夜にしてできるものではありません。また、ある程度の英語力があったら自然にできるようになるというものでもありません。訓練を経ることによって、技能が磨かれていきます。
ごくごく簡単な段階から、徐々に複雑さを増していきます。
Reading、Writing、Listeningの3つの分野でカリキュラムが組まれています。ここには、Speakingが特に設けられていませんが、Speakingは、ReadingとListeningの力が付けば、自然に伴ってきます。
読むことで得る技術は、書くことで応用、強化されます。聞く訓練は、メモを取る練習、耳で主となるテーマを聞き取り、情報を拾い、メモからレポートを起こしたり、ディスカッションの材料として使い、また、エッセイやレポートを書くことに使います。
緻密に組み込まれた教授法により、生徒たちは、日々、英語を使うことに慣れ、実際に使えるようになっていきます。
たとえば、Academic Readingでは、前半期、次のようなことを学習します。
・ある特定のトピックについて、それが何を書いている文章なのかを特定する
・本文の中の主となるアイディアとそのアイディアを裏付けている詳細を特定する
・手早く読み進むためのテクニック
・前もって軽く読み予測するテクニック
・意味を見つけるために文脈を使う
・本文の中身について連続性を見つける
・事実と意見の相違を見分ける
・言及を理解する。
毎日、何気なく行われている授業の裏、中身を見ると、言語学習というものはきわめて複雑なもので、生徒たちが、日々、努力していかなければならないものだということがよくわかります。