Mother’s Day
投稿日:2011年5月8日
Happy Mother’s Day!
生徒たちには、二人のお母さんができました。日本のお母さん、そして、ホストマム。
オーストラリアの慣習には、お父さんや子供たちが朝ごはんを作り、ゆっくりと朝の時間を楽しむお母さんのベッドに届ける、というものがあります。プレゼントあり、カードあり、お花あり、そして、1日の楽しい行事あり、レストランに行ったり、とそれぞれです。
この日は、普段のお母さんの家族への献身に感謝し、ねぎらうものですが、その精神は、今日だけでなく、毎日子供たちに持って欲しいものです。
どう示すかは、簡単です。「ありがとう」 “Thank you” をきちんと口にすること。優しい言葉かけをすること。そして、お手伝いすることです。実に簡単なことです。ところが、この「ありがとう」 “Thank you” というのを、多くの日本人の子供たちがあまり言い慣れていません。
車で送り迎えしていただいても、ランチを作っていただいても、荷物を持っていただいても、”Thank you” を言うことはまったく自然で当たり前のことです。でも、毎年、必ず、何件かは、「受けた生徒が”thank you”を言わないというつぶやきがホストから漏れてきます。「タイミングが取れない」という生徒もいます。
していただいたことには、どんな小さなことに対しても、”Thank you”、 “Thank you for making lunch for me”, ”Thank you for waiting for me” という言葉が必要です。子供たちは、小さなころから教えられます。
夫婦の間でも、これは、頻繁に交わされる言葉です。
1年に一度、こうした形で改めてお母さんに感謝することもいいですが、感謝の気持ちは、毎日の中で表せたらいいですね。お母さんだけでなく、それぞれが自分の周りにいる人誰に対して、優しい言葉で感謝を示したいですね。
今日は、日本のお母さんにもメッセージが入りますよう!
2011年5月9日
はじめまして。
岡山学芸館高校より、息子がシドニーでお世話になっております。
母の日に、facebook を通じて
Happy Mother’s Day!
と息子がシドニーからメッセージをくれました。
オーストラリアなどの海外ではごく自然なことかもしれませんが
思春期や反抗期の日本の子どもたちにとって
家族や 特に母親に対して
感謝の気持ちを言葉で表現することは
難しいことのように思います。
息子も、そうした環境で育ち、
なかなか家族に対して素直な気持ちになれないまま旅立ちましたが
インターネットで見る息子の姿はいつも頼もしく
今回、日本の母の私に対してメッセージをくれたことは本当にうれしかったです。
Icetの皆様をはじめ、お世話になっているホストファミリーの皆様
まだまだ息子がお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
オーストラリアはそろそろ秋の気配でしょうか?
皆様、どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
2011年5月11日
旅立たせたお子さんが頼もしく見えるということは、高校生の年齢で子供を留学させるという英断が正解だったと確信できるひとつの大きな材料ですね。水を得た魚のように活躍し、楽しんでいる子供たちを見ることは、私たち身近にいる者にとっても嬉しいことです。
離れてみて初めて自分の両親、家庭に、子どもたちは、深い感謝の念を抱くようになります。それでも、それを素直に言葉に出せる子供、「恥ずかしい」と感じる子供とそれぞれですが、日本の文化の中には、「ありがとう」という言葉が出しにくいものがあるのかもしれません。大の大人の男性から、大事な場面で、「サンキュー でした」なんて言われるとまごつきますが、それほどに「ありがとう」という言葉が発音しにくいものなのかもしれません。
遠く離れて自立を促された時に、それまでの親子の絆の真価が出てくるものと思います。
「お母さん、僕を生んでくれてありがとう」という言葉は、(直接には届いていなくても)お母さんにとって人生最高の贈り物のひとつではないでしょうか。