Report

投稿日:2011年11月24日

 日本の成績表、こちらでは、Reportと言います。

 先生から、生徒と保護者への報告という意味合いなのでしょう。

 そのreportが今作成されつつあります。学年によりますが、この頃になりますと、先生たちの目の色が変わってきます。こちらのハイスクールは、教科で分かれていますので、先生によっては、数十人のレポートを作成しなければなりません。

 試験という試験はすべて終わり、ICETの生徒たちのreportも徐々にマニング先生のもとに集まりつつあります。

 今日は、そのreportの読み方についてご説明いたします。

 こちらの評価は、絶対評価です。クラスの他の生徒に比較しての相対評価ではなく、生徒一人ひとりのできばえをそのまま反映します。

 DHSの選択教科は、教科により、クラスの平均点と生徒の試験の点数が出るものと、点数はなく、これこれがこのようにできた、というものがあります。そこに、先生のコメントが加えられます。

 コメントの中で注目していただきたいのは、次のような表現です。こちらの教育で重きを置かれていることで、これらの表現がある場合は、望ましい学習者であり、よくやったという意味です。

・ 学習に対する姿勢

    一貫性がある (ムラがない)

    熱意がある

    積極的な参加がある

    質問によく応答する

    discussionに参加する

    意見を出す

・ ベスト・クオリティのものを提出する、自分のベストを注入している

・ 質問する (明確に理解するための説明をさらに求める)

・ ヘルプを求める (わからないところを助けてもらう。次に進むためにどうすればいいのかを教えてもらう)

・ さらに高いレベルの課題を求めてくる

・ オーガナイズができる(ファイルの整理、作品の整理、授業の準備、計画性がある)

 以上のようなことが、こちらの教育ではもっとも大事なこととして求められます。以上のようなことは、教育のみならず、仕事をする上でも、生きていくうえでの大事な基本です。

 お子さんと一緒にreportを読み、こうした表現がある場合には、それを褒めてあげてください。英語で質問したり、discussionで自分の意見を述べることは、決して容易なことではありません。でも、それを続ける、続けたことにより、成果は、もちろん大きなものとして返ってきます。

 それに反するようなコメントがあった場合には、頭ごなしにダメじゃないかと叱るのではなく、なぜ、それができなかったかを尋ね、その上で、これからの学習への、そして、物事への取り組みの姿勢として大事であることを、また、なぜ大事なのかを親子で話し合っていただくといいでしょう。

 Englishの学習(ESL、Academic Writing、Academic Reading、Global Issues)のreportにも、そうしたコメントがたくさん付けられています。また、Englishの場合には、純粋に技量ですので、その技量に対して、この分野では、こういうことが、これだけのレベルでできる、というものが出てきます。

 レベルに関しては、それぞれの数字が何を意味するかの説明が付けられています。

 幅の違いはあっても、みな、この1年間で確実にレベルを上げています。

 「今までこんなに勉強したことがない」と言う生徒も数人います。大いに結構なことです。その姿勢をこれからも継続して欲しいですね。

 始まったレベルがマチマチですので、終わるレベルもマチマチです。でも、問われるのは姿勢です。きちんとした姿勢があれば、そこには、必ず、目に見える成果があります。

 それぞれのレベルで、一生懸命がんばってきたことに大きな拍手を送ります。

 

 

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