10年生卒業おめでとう
投稿日:2010年12月4日
それが、みんなに共通する気持ちかもしれません。1月に勇気と希望を持って新しい環境に飛び込んだ15名の若者たち。12月2日に卒業式を迎えました。
1月23日にシドニーに降り立ったとき、12月の今の自分を誰が想像できたでしょう? みんな、その達成に、そして、1月に持っていた想像や夢を遥かに超えた自分の収獲と成長に、驚きと深い喜びと、そして、大きな感動を感じていることでしょう。
想像や夢が行き着かない世界にたった1年でたどり着く。これが、留学の真髄でしょう。
この1枚の卒業証書に、一体どれだけの努力と辛抱と達成が詰まっているのでしょう!! 笑顔の陰にどれだけの涙と葛藤があったことか!
でも、みんな、どんなに挫折を味わっても、あきらめることはなかった。跳ね返るバネの力をどんどんと強め、そして、今日のこの達成を自らの手で勝ち得たのです。
もちろん、その裏には、日々、応援し、励まし、叱咤し、慰め、おいしいものをたくさん作り、支えてくださったホストファミリーの方々の存在があってのこと。
そして、そのファミリーと生徒たちの関係が上手に保てるように、言葉と文化の違いの刷り合わせを根気良く続けてくださった梅井先生、毎日の授業の中で、目的や目標を失わないようpositiveなメッセージを送り続け、そして、少しでも高度な英語力を付けることができるよう授業内容と教授法に工夫を凝らし、学習意欲を維持してくださったMr. KolokossianとMr. Manning、なつかしい日本の味をと機会があるたびにおにぎりを届けてくださった柏木先生、みなさんのいろいろな側面からの支援があって、達成した成果です。
そして、海を隔てて、日々祈るように子ども達の安全と成功を願って暖かなメッセージを送り届けてくださった日本のご家族の大きな愛の支援の賜物です。
大きなチームが、チームとして成功した結果です。生徒の成果と達成は、どういう立場であれ、それに関わった人々、一人ひとりの成長と達成でもあります。どの部分が欠けても、大きな達成は望めません。卒業式では、感動が、すべての人々の胸にありました。それは、とりもなおさず、生徒一人ひとりが、自分を、そして、自分を囲む人々を大事にしてきたことの表れです。
不思議なことに、生徒が自分をないがしろにしたり、不当に過小評価をすると、周りからの愛情や支援が素直に受けられなくなり、こういう強い絆や体制は生まれてきません。でも、生徒が、心をオープンにし、人を受け入れる姿勢を示すと、支援は限りなく与えられます。なぜなら、それが囲む人々の喜びとなるからです。
たった、これだけのことなのですが、これが、如何に難しいことか・・・
でも、15名の若者は、試行錯誤はあっても、その境地に入ることができ、人々からたくさんの愛情を注がれ、自分も愛する喜びに満たされ、今日の、この幸せな気持ちを自分のものとすることができました。そして、その喜びをSHAREできる人々をたくさん得ることができました。
英語はもちろん、でも、この人々を自分の人生の一部としたことが、15名の留学の最大の宝物です。
式の前の立食パーティは、教室内で生徒たちの作品や1年間のいろいろな場面での写真を眺めながら、楽しいものとなりました。
生徒たちは、4つのpresentationを用意しました。「学校生活」「学校行事」「研修旅行」、そして、「ホストファミリー」。プレゼンテーションの合間に、Annaさん、Miyukiさん、拓人君、翼さんによる「小さな恋の歌」のロックバンド演奏、ShioriさんとAnnaさんによる ’A thousand Miles’という歌がありました。オトゥールご夫妻による1年の感想。そして、最後の締めは、Taichi君の演奏によるノクターン(Op.9)でした。
12年生の先輩たちから送られたお花のプレゼントに、10年生は大喜び。Hugをもらいに行く瞬間も・・・
デイビッドソンのコージー校長先生とブラックタウン・ガールズ・ハイスクールのラム教頭先生からも含蓄の深いお祝いのスピーチをいただきました。Mr. ManningとMr.Kolokossianのスピーチは、生徒一人ひとりに直結したものだけに、この1年の思い出と生徒のキャラクターを彷彿させるものでした。
司会は、先輩のKomei君とHikaru君。さすがに12年生。簡単な打ち合わせだけで要領を得、突然の変更にも柔軟に落ち着いて対処。そして、間を見ながら、上手に進行を進めました。ありがとう!
卒業生の皆さん、おめでとうございます。1年間やりぬいた今日の達成感と感動は、将来、必ず、前に進む糧となることでしょう。
たくさんの思い出と、たくさんのふれあう時間をありがとう。
皆さんは、私にとっても大きな財産です。
自らの望む道を未来に切り拓いて行ってください。今日の自信を決してなくさないように!
自分を信じ、自分の力を信じ、新しい体験と挑戦に自信を持って臨んでいってください。この1年の努力に、心からの賛辞と敬意を贈ります。