心が語る

投稿日:2012年2月18日

今日は、ゴールドコーストに来ています。

学芸館からSSCに通っているカオリさん、アオイコさん、エリカさんシオリさんの4名とPro-Oneというテニス学校で訓練を受けているナオキ君、アヤノさん、そして、民子さん、加藤コーチと一緒にオリエンテーションです。

留学生活が始まってそろそろ1ヶ月になりますが、みな、とても元気そうです。

(写真のコードがなくて掲載できませんが、また、明日にでも)

去年の4月4日以来の再開ですが、その時のオリエンテーションの内容をよく覚えていてくれたのは、とても嬉しいことでした。

「自分をよく知っている人間は、いろいろなことを怖れない」と言われます。その意味は、自分の心の声を聞き、自分が何を欲し、どういう生き方をしたいかをわかっている人は、周りに流されることがないので、不安を抱くことが少ないということではないかと私は解釈しています。

留学は、自分と向かい合う時間がたくさんあります。そして、ちょうど、自立にかかる年齢です。その際に、自分を見つめるだけでなく、自分と上手につきあっていくことの大事さを知ることは、極めて大事なことです。

日本では建前と本音をみな上手に使い分けします。

建前は、社会の要求に応えるための顔、仮面であり、他人に見せるペルソナを作り出します。これをしないで、本音のまま振る舞うと、日本の社会では眉をひそめられたり、批判を浴びたりします。それで一度火傷を負うと、人々は本音を出すことをしなくなります。

精神的に独り立ちするということは、自分の本音の部分で自分とつきあわないと、本当の独り立ちは果たせません。

大学受験の勉強は教えられても、人として大事なことはなかなか高校の授業では教えてもらう機会がありません。留学は、そうしたことを学ぶとても良い機会です。

自分の心を見る、心を聞く、心を感じる、そして、自分の心と話す。正直に、そして、オープンに。

簡単そうで簡単ではありません。それは、頭、エゴが心に介入するからです。エゴは、心が自由にすることを好みません。そして、必死に、言い聞かせます。心を閉じよ! そして、頭で考えよ、と。

エゴは、小さな時から、こうすべき、これがいい、社会ではそうでないと認められない、とたくさんのことを囁いてきています。だから、心は、なかなか自由に開く事ができません。でも、この1年間、自分の心が語るところを生きてみることで、本当の自分を知ることができるようになってきます。

世の中は束縛だらけです。でも、せめても生徒たちの間では、本当に心で語れる関係を築いて欲しいです。

彼ら自身と、友達と、そして、周りにいる大人たちとも。

 

 

 

 

 

 

 

 

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