Little Miss Sunshine
投稿日:2012年3月5日
「Little Miss Sunshine」という映画があります。
雨乞いの踊りや祈りはいろいろな民族の中にたくさんあるのに、太陽を乞う踊りなど聞いたことがないし、この雨なんとかならないかなと思っている時に思い出した映画です。サンシャイン、文字通り、太陽の輝きです。
この映画は、11年生のESLの教材になっているので、11年生と限らず、子供たちがどのように英語を学習していくかという面から、ちょっとご紹介しましょう。日本名のタイトルがあるかどうかわかりませんが、関心をお持ちの方は、ご覧になってみてください。
1996年に公開されたもので、アメリカのある一家で、12、3歳の娘オリーブがミス・アメリカの大会をテレビで観て、それに憧れ、子供バージョンの「Little Miss Sunshine]という大会に出願し、出場が認められたところからストーリーが始まります。この家に住んでいるのは、オリーブのパパとママ、ママの前夫との子供でオリーブのハーフ・ブラザーの高校生の男の子、ベトナム戦争から戻りヘロイン中毒になっているおじいちゃん、自殺未遂をしてこの家で世話になり始めたばかりの大学教授の叔父さん。
この一家では、誰もまともに話をすることができません。抑制しあうか、相手を非難するか、話し始めたら怒鳴りあいになるか、あるいは完全な沈黙を保つか、という状態。その中で、オリーブの純真さはまだ損なわれることなく光っています。
家族全員が興奮するオリーブの夢を支援するために会場に行きたいのですが、飛行機は高すぎ。そこで、ニューメキシコ州からカリフォルニア州の会場まで約1300キロを車で2日間かけて旅することになりました。車は、ポンコツのミニ・バス。
11年生のESLの英語の大きなテーマは、「Journey(ジャーニー/旅)」です。
観光旅行のような旅、心を癒すための旅、学習のための旅など、実際に場所を移動する旅も入れば、心の旅、人々の人生そのものの旅など、いろいろな種類の旅を含みます。
この「Litte Miss Sunshine」は、道中で起こる様々なハップニングに振り回されながらも、大会に出るという目的に向かって走り続けます。並行して、一人ひとりのメンバーも、それぞれが「心の旅」を続けます。
最終的に会場に到着し、家族は、出場者を見て仰天します。まだ幼い子供なのに、大人と同じようにセクシーに見せるためのドレス、髪型、化粧、歩き方、踊り方などを身につけてきた子供たちばかり。オリーブの髪はまっすぐ。化粧も無し。着ているものにセクシーさをにおわせるものは何もなく、そして、オリーブは、健康な少し太めの子です。
お父さんと叔父さんは、オリーブが笑いものになるだけだと、オリーブの気持ちが傷づくことを避けるために出場を停止させようとします。お母さんは、”Let Olive be Olive(オリーブはオリーブでいいじゃないの)”とオリーブの出場を後押しします。
会場は、オリーブが用意してきた音楽や踊りで騒然となり、大会そのものが成り立たなくなってしまいました。
授業では、そうした見世物的道具として子供たちから子供らしさを奪ってしまうページェント興行への痛烈な批判も含め、製作者の意図を探り、各キャラクターを分析し、使っている言語などを研究していきます。映画を見、スクリプトを読み、考え、議論し、自分の意見を書き、と様々な学習のプロセスがあります。
そして、そこでは、高校生として、留学生として、異国に住む身としてさまざまな体験を積みながら、自分を見つめる生徒一人ひとりの自分のジャーニーが重なっていることでしょう。
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以下、コウスケ君とタイガ君から、7年生とのキャンプの感想が届きました。
「キャンプに行きました。7年生と10年生で行きました。いろいろなアクティビティーガありました。とても仲良くなれました。でも、荷物が多く、初めは行くのは嫌でしたが、行って見ると意外と楽しかったです。
ご飯もとてもおいしかったしたくさん話せてうれしかったです。またこのような機会があれば参加したいです。
この経験を活かして留学をがんばりたいです。」by Kosuke M.
「私は2月29日~3月2日までキャンプに行きました。
私が1番文化の違いを感じた時間は準備のときです。なぜなら、持ち物の中に「枕、お皿、スプーン、ナイフ、コップ、シーツ、寝袋」などが書いてあったからです!
日本であればこれらのものはキャンプ先が用意するのが当たり前!
でもAustraliaではこちらのほうが当たり前なので、たかがキャンプなのに、みんなキャリーバッグ(転がすやつ)が要りました。
個人的には、キャンプ中に野生のワラビー(カンガルーの小さいver)やイグアナが見られたのですごく感動し興奮しました。
動物が好きなひとはこのキャンプに行くと人1倍興奮するとおもいます♪ 」 by Taiga