水の威力
投稿日:2012年3月4日
この国の気候は、極端です。
旱魃が続き、土がひび割れた年が10年も続き、一昨年頃からようやく雨に恵まれたと喜んだら、今度は洪水。
去年は、クイーンズランド州とビクトリア州が洪水の被害に遭い、両方とも大きな被害を受けました。ちょうど、日本から到着したばかりの生徒たちは、こちらでの最初の活動が、洪水の被害者のための募金活動となりました。
今年は、NSW州とビクトリア州が、洪水に見舞われています。
シドニーのあるNSW(ニュー・サウス・ウェールズ)州は、日本が2つすっぽりと入ってしまう大きさです。
その75%が水の被害に遭遇しているということです。この国の大きさがわかります。
すでに、広大な地域で家屋や農場に浸水し、ワラガンバ・ダムというシドニー都市圏の1年分の飲料水が貯水されているダムが溢れ、1ヶ月の飲料水に匹敵する量が、ダムの下流に流れ出ているということです。
今週末は雨という予報で、野外の音楽祭など、各地でいろいろな催し物がキャンセルになりました。でも、予報に反して、昨日はまあまあなんとか1日持ち、今日は、すばらしいお天気となりました。
こんなに明るい空と強い光の太陽を見るのは久しぶりの感じがするほどに、そして、ああ、シドニーらしい天気になって、子供たちもきっとビーチに出たり、いろいろな場所に出かけ、ホストと、お友だちと、週末を惜しみなく楽しんでいるだろうと思うと、本当に楽しくなる見事な天気でした。
それが、なんとまた夕刻からどしゃぶり。幸いにも、生徒たちが住んでいる地域は、洪水などの心配はまったく無いのですが、すでに洪水になっている地域では、本当に大きな被害に繋がることでしょう。
自然の猛威の前にひれ伏すのみです。
明日は、サーフィンなどのスポーツがあるクラスは、また、流れてしまいそうです。お天気ばかりはどうにもならないことですが、シドニー近郊は洪水などの被害にあっていないことをせめてもありがたく思うこの瞬間です。