プログラムの目的
投稿日:2012年5月2日
生徒たちが、留学に掲げる目標は、昨日お話しました。
例年、同じものが出てきます。生徒たちに尋ねても、そこに新たに加えたい項目は出てきませんでした。
ICETのプログラムの目的は、下記のことにあります。
・変わりゆく世界に対応できる - 世界は、ものすごい勢いで変わっています。あらゆる分野で。
情報伝達の分野ひとつとっても、わずか5年前と比較しても、まったく違 う世界に私たちは住んでいます。その変化のスピードは、さらに速まることはあっても減速はないでしょう。そのスピードのために、待つということが誰にも難しくなっている今、そのスピードと変化の世界で、若者たちは、どんな世界、環境を自分の周りに創っていくのか。
そのことに対して意識を持つことはもちろん、的確な情報の取捨選択、広い視野での決断、先を見る洞察力、それに対処できる能力などを養っていかなければなりません。
•グローバルな世界で幸福に生きていける - 何が人を幸福にするのか。生徒たちからは、いろいろな答えが戻ってきます。そうした答えを煎じ詰めてみると、2つのことに行き着くように見えます。ひとつは、良い人間関係に恵まれていること。これは、二方向から成るものです。自分が与えられるものがまずひとつ。時代や国や文化環境、家庭環境などは、生まれてくる際には、そして、ある程度大きくなるまでは、誰も選択の余地を持ちません。しかしながら、自立を試みる頃からは、自分の環境づくりに対しては、自分が多いに関与することになります。
問題は、その意識があるかどうか、そして、本当にどういう環境を自分の周りに作りたいかどうか、しっかりと考えているかどうか、です。環境は、必ずしも100%ではなくても、自らが選ぶことができ、創ることができるものであることを若いうちから意識の中に持つことが大事です、特に人間関係においては。
もうひとつの要素は、「自分を生きている」かどうかです。常に自分が成長していることが自覚でき、自分がしたいことが形になり、自分の能力を発揮することができ、自分の夢や願望が叶えられ、自分が存在していることの意義が感じられるということです。
それをこの矛盾に満ちたグローバルの環境の中で実現することがこれからの若者には求められます。なぜなら、日本が日本だけでは存在できない世界になっているからです。もう、どこの国も他の国々でのできごとの影響を受けないで存在することができません。だからこそ、英語という武器を持つことで、グローバルの舞台で自分が考え動くためのアンテナを得ることができます。
現在留学中の生徒を見ても、その両方を手に入れている手ごたえを得ている若者たちは、毎日が本当に充実していると言います。とても良いエネルギーを発散しています。瞳が輝いています。
•グローバルな視点で思考し、判断し、問題解決ができる - これは、グローバル世界で生きるためには、必要不可欠なことです。同じ文化の中にいても誤解や衝突は起きます。ましてや、違う文化、違う言葉、違う習慣、異なる思想を持つ人々を理解し、違いを寛容に受け止め、違いを尊重することは至難の業であり、時には、絶対的に受け入れられない違いもあります。それならば、違いを抹殺すればいいのか、というと、それでは解決にならないことは、世界で絶えることのない紛争や戦争が如実に物語っています。柔軟な発想、新しい解決方法がいろいろなところで求められます。留学は、その手始めであり、手ほどきを受ける場所です。
•グローバルな世界で成功できる。そのための精神、インスピレーション、創造性を身に付ける。 - 留学してきて、思い切ってオーストラリアの生活に飛び込み、現地の人々との交流を上手に展開し始めている生徒たちは、将来グローバルな世界で成功を治める可能性が大きいと言っていいのではないでしょうか。
確かに今は、見守られ、大事にされています。でも、その中でも、本当に良い交流を展開するためには、自らそれを求め、コミュニケーションを図り、努力を継続しなければ、本物の交流は生まれてきません。Comfort Zoneを出て、新しい世界を開拓していくことができる精神、そして、それを可能にする方法を生み出す発想、やってみる勇気と元気、たかが日常の友だちとのことであっても、やがては、それが、おおきな成功にとつながっていきます。
明日からは、折りを見て、では、具体的には、どうやってこれらの目標を達成していくのか、ということをお話したいと思います。
下書きでは、行間がたくさんあるのですが、プレビューにすると全部の文章が行間なく詰まっています。写真の並べ方が上手に行かないのと同様、行間も直すことがどうもうまくできませんので、このまま公開にします。読みにくい部分は、どうぞご容赦いただければ幸いです。