点から線へ 2

投稿日:2012年6月23日

少し時間が経ちましたが、先週の続きに戻ります。

ギリシャの経済危機は、EUに、そして、世界に影響します。

日本で割り箸を使えば、タスマニアやインドネシアの森に影響します。

森林伐採も熱源の使用も世界の気候に響きます。

ダイアモンドの指輪を買えば、シエラレオネでダイアモンドの利権を巡る内戦で腕を切り落とされた子どもに関係しているかもしれません。

世界の漁獲量の10%を消費する日本。世界の寿司ブーム。海の魚は激減しています。

私たちの生活のすべての面が、どこかで何かにつながっています。個人の生活は個人だけのものではなく、国のあり方もその国だけのものではありません。

今の国際世界がなぜこういう政治的勢力関係にあるかなどの勉強は高校生に任せるとしても、ひとつひとつの国が協力しなければ互いの繁栄はありえない世界に生きる子どもたちは、早い年齢から世界の情勢に関心を向けることが必要です。

それがあって始めて、将来の個人的な活躍の場も広げることができましょう。

中学生である今から好奇心を持って、世界に起っていること、地球に起っていることに目を向けることが大事です。この地球には、どれくらいの人たちがどんなふうに暮らしているのか。現在の日本に生まれたことがどれほど幸せなことであるか。

幸せであればあるほど、世界に負う責任も大きくなります。自分の夢を叶えることがそのまま社会や世界に貢献できるものであれば、どんなにすばらしいことでしょう。

そのためには、世界図を頭の中に入れながら、すべてがつながっていることを意識し、一生懸命勉強して力をつけることが大事です。それには、今学校でしている勉強が、その基礎となることを理解して、毎日の勉強を自分のものとして収穫していくことが大事です。

ふたつの提案をしました。

ひとつは、授業の時間を有効に使うこと。先生がおっしゃることに集中し、できるだけのものをその時間に得ることです。復習したら、記録に残る部分はぐっと増えます。

もうひとつは、わからないことがあったらわからないままにしておかない、ということです。この姿勢を持っていたら、勉強だけでなく、生きていくこと全般的に生きてきます。

「自分の夢をかなえることが世界への貢献になるような夢を叶えたい」

「自分たちがどんなに恵まれているのかがわかった。だから、がんばらないと」

「もっともっと勉強しようと思った」

と言う中学生たちに、彼らの大きな未来だけでなく、日本のそして地球の未来が託されています。

一生懸命勉強しなさいね!

 

 

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