Day of Hope

投稿日:2012年8月13日

先日の「Men of Honour」に続き、今日は、女子高生のために「Day of Hope」という名の研修がありました。

DHSの10年生の女子全員を対象にしたもので、学校から10キロほど離れた大きな教会のホールで行われました。DHSだけでなく、近隣の7校から女子学生たちが集まってきていました。

スピーカーは、Glen Gerreyn(グレン・ゲリン)氏。オーストラリアの若者を対象に、モチベーション・トークや自殺防止、うつ病などの予防活動をしている人物です。

2000年のオリンピックに向けて200m走の訓練をしていたスポーツ選手。将来を嘱望されていた18歳に突然に訪れた不治の病。手術を受け、活力に満ちた毎日から十数個の錠剤を飲み、身体障害者として国の補助金で暮らすようになった身を哀れみ、5年間はまったく沈みきった日々。

22歳になったある日、友達から、ネルソン・マンデラの「Long walk to Freedom」(自由への長い道のり)を贈られ、27年間刑務所に閉じ込められた人が一国の大統領になった、そして、人種差別をなくしたと知り、一念発起。

自分にも何かができる、と。

自分が生まれてきた目的を果たすために何かをしなければ、と。

模索しているうちに、大きな倉庫のような建物が空家になっているを知り、そこに悩む若者たちを希望に導くユース・センターが設立できないかどうかを考えました。でも、お金がありません。何をしようにも、先立つものがない。

そんな時に見つけたのが、

「空っぽのポケットは足を引張らない。引張るのは、空っぽの頭と心だ」という格言。

そうだ、自分には、失くすものは何もないんだ。なんでもやってみることができるではないか!

そこで考えたのが、建物の持ち主に交渉すること。場所を譲ってほしいと。それもただで。

なんと、半年無料で貸してあげるよという返事。「きみは、夢を持っている。その夢のために貸してあげよう」と。

喜んだものの、中は何もないがらんどう。そこで、彼は、有名企業140社に、こういうすばらしい目的でこのセンターを開くので寄付をしてほしいという手紙を送ります。114社から返事がありました。いずれも、ゴメンヨ、できないというもの。

そこで、彼はまた考えました。若者たちのダンス・パーティを開催したら、若者たちは楽しむ、入場料も取れる、場所も有名になる、と開催を企画。でも、ミュージックの機械もなければ、まったく何もない。宣伝もできない。そこで、知っている人たちに、出世払いならぬ成功払いで、パーティの企画に必要な宣伝と用意のためのお金を調達。

その費用を回収するためには、少なくとも250人の若者が必要です。集まったのは、なんと2500人。

魂に酸素を送れという意味だという「Oxygen Factory」という会社を設立し、そこからゲリン氏の本格的な活動が始まったようです。

今日の内容については、明日また改めて掲載します。

学校に戻ってから、どんなことを学んできたかを尋ねてみました。その中で、ネルソン・マンデラのことを話したら、誰も知らないのですね、ネルソン・マンデラのことを。驚くと同時に、ネルソン・マンデラは、すでに歴史の人になってしまったのだという時代の流れを感じました。

 

 

 

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