達成できない言い訳など無い
投稿日:2012年8月31日
パラリンピックが始まりました。
生徒たちがMr. Gavinにお目にかかることは普段あまり無いのですが、 今日は、たまたま、お話をしていただける機会に恵まれました。
次のような内容のお話でした。
「パラリンピックの開会式を見ていて、ICETの生徒と思いが重なった。
普段感動するような場面にはあまり遭遇しないけれど、今朝の開会式の短い時間に深い感動を味わった。
これで実際に生活ができるのだろうかと思うほどに強度の障害を抱えている人々が多い。スピーチをしたある選手の言葉がひどく印象に残った。
”I am someone. I can be somebody”
『(障害があっても)実質的に何かを成し遂げたことを自他共に認められる人間になることができる。身体的な障害が達成の障害にはならない。』
ブラック・ホールの研究で有名なイギリスの科学者・物理学者のStephen Hawking氏のスピーチがあり、”I can achieve.(達成できる)”という言葉も印象的だった。
(ホーキング氏は、宇宙がどのように形成されたかの研究に情熱を注いできた科学者で、17歳でオックスフォード大学に入学。数学の勉強をし、その後、ケンブリッジ大学時代でこれから天文学の博士号の取得を目指そうという21歳の時に、運動神経の中枢が収縮していくALSと診断され、余命2年半と診断されました。それが1963年のことです)。
現在、ホーキング博士は、脳以外のすべての神経が麻痺してしまっているような状態にあるが、その博士が、『達成できるんだ』という意味はとても深い。
きみたち(ICET生)は、両手両足があり、顔があり、動ける体があり、動かせる脳がある。そんなキミたちには、『達成できない』という口実はありえない。夢を、志を達成せよ。」
以上が、ギャビンさんのお話でした。
留学してくるICETの生徒たちは、いろいろな場面でハンディを負います。言葉の壁、文化や習慣の違い、地理上の制限などは、その最たるもので、「障害」を抱えるところから出発します。でも、この「障害」は、永久的なものではなく、一時的なものです。そして、その障害を乗り越えることが、人間的な大きな成長となり、言語の上では、違う言語をマスターすることに繋がります。
その意味で、ギャビンさんは、ICETの生徒たちに思いを重ねたということなのでしょう。
生徒たちは真剣に耳を傾けていましたが、ギャビンさんの言葉に心を燃やしてほしいですネ。