心に残る1日

投稿日:2012年8月31日

こんにちは、朴と柴原です。
8月30日の昨日は、グリーンデイという日で、緑や青の服を着て学校に来た人はお金を寄付し、そのお金をオーストラリアの自然を守る活動に使うという環境保護活動の日でした。
今日は、グリーンデイに加え、一つ前のブログで少しお話させて頂いた、エンリッチメントデイという日で、朝からその準備にみんな大忙しでした。
現役生のみんなは日本語を教えるグループ、ダンス、フードなどに分かれ、Yr.5の生徒たちと交流していました。私たちは基本的にフードのグループの現役生のみんなと一緒に活動をさせてもらったのですが、小さい子供たちに巻き寿司とお好み焼きの作り方を教えるのは至難の業でした。しかし、みんな英語を使って何かを人に伝えるという事に、真っ直ぐに向き合い、頑張ってコミュニケーションを取っていた姿はとてもキラキラしていました。また、このようなイベントを行うといつでも起こる、急なハプニングや予想外の展開にも現役生のみんなは自分たちなりに方法を考え、みんなで力を合わせて対応できていました。このような、状況判断能力、コミュニケーション能力、協調性は、これからのみんなの人生に大きく役に立ってくる能力です。留学を通して、これから社会に出て生きていくみんなに必要なたくさんの能力を、高校生のうちに身に着けることができていることは、きっと強みになるはずです。そして、今のみんなの留学生活の裏にたくさんの人たちの支えがあることを忘れず、いつも自分の周りにいる人々に感謝の気持ちを持ち続けて下さい。

エンリッチメンドデイの片付けをした後、Mrs.バーンズとMr.コロコシアンにインタビューをさせていただきました。2人は、ICETで先生をしています。この2人の先生も海外での経験が豊富で、素敵な先生方です。2人の先生が共通しておっしゃっていたのは、「生徒の成長を見ることができることが、とても嬉しい。その現場に実際に立ち会うことができている今を、幸せに思う。」でした。全てのICETの先生方は、生徒と一緒に過ごし、成長を見て、その助けをすることに情熱を燃やしています。だからこそ、ICETの生徒たちがオーストラリアで英語の習得に集中し、英語力を伸ばすことができるのです。
そして放課後には8月の誕生日のみずほちゃんとスー先生を祝う会が開かれました。ふさえ先生お手製のチョコレートケーキがふるまわれました。とても美味しかったです。私たちも2週間のお礼と現役生たちへエールを込めてチーズケーキを作りました。ふさえ先生のチョコレートケーキのように上手にはできませんでしたが、みんなが喜んでくれたみたいで嬉しかったです。
私たちは、その場をお借りして現役生たちにお別れの挨拶をさせて頂きました。2週間だけでしたが、現役生たちと共に過ごせたことを幸せに思います。なんだか、お別れということで寂しくなりました。現役生からも、「色々な話が聞けて良かった。」など言葉をもらうことができて嬉しかったです。この出会いに感謝しています。

その後にICET創設者の1人であるMr.ギャビンへ、インタビューをさせていただきました。Mr.ギャビンは、高校の校長先生をしていた経験もあり、心動かされるお話を聞かせて頂きました。今は、毎日ICETに来て現役生と話す機会は少ないですが、ICETのことを把握し、ICETの運営をふさえ先生と考える仕事をしていらっしゃいます。
まずMr.ギャビンに、何故ICETを創設したのですか?という質問をさせていただきました。答えは、「20年前、オーストラリアにはICETのようなプログラムを持つ留学生サポート団体は、なかった。しかし、日本の若い学生に日本とは違うオーストラリアという場所で学び成長して欲しかった。そのチャンスをあたえられるような、場所を作りたかった。」でした。
他にも幾つか質問をさせて頂いた中で、一番印象深かったものをここでシェアさせて頂きたいと思います。それは、私たちがMr.ギャビンに、ICETの生徒たちにどのようになって欲しいですか?と質問したときのことです。Mr.ギャビンは、「人は、それぞれ違う。ICETのみんながみんなであってくれればいい。幸せでいてくれればいい。そして、彼らなりの価値観で成功者になって欲しい。」と言って下さいました。人間は本当にみんな違います。もちろん、同じような意見や価値観を持つ人はいますが、自分と完璧に全てが同じ人はこの世界中に一人として居ません。その中で、自分を見つけ、自分が自分であることは難しいことです。しかし、とても大切なことです。そして、自分であることを幸せに思えるようになることは、きっと人生をハッピーに生きる鍵だと思います。また、自分なりの成功者とMr.ギャビンはおっしゃいました。成功者と言う言葉を使うと、普通は社会的に有利な位置にいる人や、金銭的に裕福な人などを連想してしまいがちです。ですが、そうではないのです。「自分らしく、自分のしたいことをして幸せな人」こそ、Mr.ギャビンの言う成功者なのです。私たちも、これから日本に戻り、大学に戻り、12月から就職活動を始めます。その生活の中でも、彼の言ってくれた、この言葉を心にとめておきたいと思いました。
4年前、Mr.ギャビンのお話を聞いた時は、英語もあまり理解できず、ふさえ先生が日本語に訳してくださったものを、ただの「言葉」としてしか理解できていませんでした。しかし、4年という月日が経ち、私たちも色々な経験をしていく中で、今回再度お話を聞いたときに、とても考えさせられることが彼の言葉の節々に隠されていることと、彼の言葉の深さに気付きました。今回は、「言葉」としてではなく、その「言葉」に隠されている「経験」や「意味」も含み、私たちの中に刻まれました。最後の最後に、Mr.ギャビンから貴重なお話を聞くことができたことに感謝しています。

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