オーディション

投稿日:2012年11月22日

卒業式の準備が着々と進められています。

卒業式に自分たちがどんなことをしたいか、その中身は、生徒たちが決めていきます。

過去にいろいろなものがありました。1年間にあったことをドラマ化した年もありました。

学んだ社会事情や世界のできごとを研究発表という形でしたこともありました。

ホストファミリーと一緒の大きなクリスマス・パーティにしたこともありました。

ここ数年は、1年間の体験をまとめて発表し、それに伴う自分たちの成長を述べ、ホストファミリーにBig Thank youを言う、という形のものが多くなっています。

発表の合間にエンターテインメントとしてのパフォーマンスもあります。今年は、ダンスや歌やバンド演奏の希望があり、オーディションをすることになりました。

昨日と今日、2日連続でみんなの前で自分たちがしたいことを披露したのですが、休み時間やランチタイムなどに集まって練習を重ねているようです。

残念ながら、希望全部をプログラムに乗せるだけの時間がありません。でも、自分たちが発表したいとこんなにも一生懸命にがんばっている様子は、見ていても実に気持ちのいいものです。なんとか、全員が出場できるような場を設定できるようにしたいものです。

 昨日述べたIELTSの試験の結果が、私の手元に届きました。

ICETのクラス平均は、2バンド以上あがっています。先日申しあげましたように、通常大学で学ぶinternational studentsが、1年で1バンドあげることは容易なことではないのです。それなのに、なぜ、ICETの生徒たちはこれだけ大きな伸びを示すことができるのでしょうか。生徒たちががんばっているということは言うまでもありませんが、その答えは、ICETが提供している英語の授業にあります。

カリキュラムは、4機能(読む、聞く、書く、話す)の力を平均して付けるよう、何重にも業を重ね合わせるための練習が積めるように組んであります。

例えば、Academic English Listeningの授業でニュースの背景にあるできごとを勉強します。ビデオを見て、ニュースを聞き、解説を聞き、語彙や文法の勉強をし、聞いたことの概要をまとめ、意見を交換し、ディスカッションし、それについてのエッセイを書きます。エッセイも、感想だけのものもあれば、賛成・反対の意見と理由を構築していくものもあれば、解決策を提案するものもあります。

こうしてこの授業で学んだことは、また別の授業で活用されます。そんなふうに、幾重にも、いろいろな授業が組まれています。何度も何度も練習を重ね、でも、少しずつそこに違うことを交えて、話せるように、書けるように、読めるように、聞けるように、訓練を重ねるのです。

 こうした授業内容とそれを教える教師の資質はICETの宝物であり、そのすべてが子どもたちへの恩恵として反映されます。生徒が学ぼうという意欲さえあれば、いくらでも学べるのです。

留学当初は一言も話すことができず、英語が言語としてまったく機能せず、1にも達しなかった生徒が4.5まで伸びていたり、別の生徒は、読む力を5バンドも伸ばしています。まさに驚異的な伸びです。

 でも、保護者の皆様に見ていただきたいのは、こういう数字ではないのです。数字は、ある日のある断面を切っただけのテストの結果であって、その数字の裏にある1年間の努力と、そんな数値では決して表すことのできない生活の広がりと体験の豊かさと学習の深さなのです。

学ぶことが楽しい、もっと学びたいという子どもたちの気持ちを感じていただきたいのです。教室は、子どもたちの熱気でムンムンしています。うるさいこともあり、騒がしいこともあります。でも、それは、みな、学ぶことがこんなにも楽しいということから発しているものです。

自分がしたいと思ったら、人間は、苦労は厭いません。努力が苦労ではなく、目的に、夢に達するための手段であり、過程であるからです。だから、学びたいという気持ちになることが、勉学においてはもっとも大事なことなのです。

留学中に子どもたちが学びたい、学ぶことは楽しいと心から思えるようになったら、留学が成功だったことを意味します。

 明日は、みな、ビーチに繰り出します。一生懸命がんばっていることのご褒美です。お天気であることを祈りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントをどうぞ

お名前(必須)

メールアドレス(必須)

URL

ブログトップへ戻る