The Hero’s Journey
投稿日:2012年12月3日
あなたにとってのヒーローは、誰ですか?
憧れる人、尊敬したい人、自分もあんなふうになりたいと思わせる人、世界に偉大な貢献をした人、活躍しているスポーツ選手、あるいは、アニメや小説の中のキャラクターなど・・・
いろいろな人の像と名前が出てくることでしょう。
では、そのような人々やキャラクターが持っているクオリティや才能は?
それが、あなたと重なるものは?
といった質問から今日1日は始まりました。
The Hero’s Journey、あるいは、Hero’s Questと称して、Ms. Gを招いて、自分の探求を深めるためのワークショップを開催しました。
このヒーローは、今年、1年大きな旅をしました。
朝起きたら、今日1日何が起こるのか予測がつき、何の不自由もなかった生活を飛び出し、右も左もわからない土地で生活してみるという選択をしました。その選択をしなくても良かったのです。でも、その選択をしたことが、ヒーローの運命を大きく変えました。海を渡り、知らない人々に出会い、新しい絆をたくさん作りました。そこには、楽しいこともあり、苦しいこともあり、試行錯誤が続きます。友達もできれば、対立も起こります。時には、孤独や絶望を感じ、暗いところに自分が突き落とされてしまうこともあります。でも、そこから抜け出たら、そこには、新しい発想や新しい考え方、やり方が待っています。それを持って帰国します。
帰国すると、また元の生活に戻るように思えます。ところが、そうではなく、1年成長したヒーローは、そこでまた別な旅が始まっていることを理解します。
ここでのヒーローは、生徒自身です。自分をなりたい人にならせるヒーロー。そのヒーローが何を考え、何を望み、何を求めるのか、それを問うことが、自分がどのように生きたいのか、生きるのかということに結びつきます。
過去からの贈物、過去からひきずっている要らないもの、そして、未来に持っていく自分を描くための瞑想をしました。
一人も一度も禅を組んだり、瞑想をしたことがないということで、戸惑ったり、くすぐったい思いをしたり、よく理解できなかったり、目を閉じることが難しかったり、10分という短い時間でも静かにしていることができなかったりとおもしろいことがたくさんありましたが、でも、みんな一生懸命にトライしました。
大事なことは、このヒーローが、自分を創るもの、自分の人生を創るものであることを理解することです。
今の時代は、テクノロジーの発達により、大勢の人々が同時につながることができます。ICETの生徒たちは、日本という世界に類をみない歴史と文化の国から、オーストラリアという長い歴史と経済的な発展を享受する国に勉強にきました。自分が望みさえすれば、資源も技術も何でも叶う幸運な星の下に生まれている子どもたちです。
17歳で二カ国において、違う教育システムの中で学習するなど、こんなに恵まれた子どもたちはいません。地球の1%にも満たない数の幸運です。ということは、世界に対してそれなりの責任を持つ立場ということになります。
彼らは、必ず、良い社会を築くために活躍していくことでしょう。自分のヒーローを活かしていったら・・・