「根拠の無い自信」
投稿日:2013年1月18日
なぜ、自分が劣っていると思わないことが大事なのか・・・
自分が劣っているという気持ちは、学習のすべてを妨げるからです。
これは、22年間、留学というとても特別な環境下において生活し学習する高校生を観察してきて確実に言えることです。
根拠があろうがなかろうが、自分に自信を持っている人は、新しい方式を取り入れることにあまり躊躇することなく飛び込んでいきます。「根拠のない自信があるんです」と、この言葉通りに表現する生徒たちが実際にいます。やっぱり、飛び込んでいくのですね、新しい環境に、思い切り。自分のやり方で。自分が正しい、自分が好きな、自分のできる方法で、物事にぶつかっていくのです。
自分に自信がなくても、自分が劣っていると思っていなければ、勇気を出すことができます。
こういう若者たちは、失敗が怖くないのですね。そこから自分が簡単に立ち直れることがわかっているのでしょう。
劣っていると思うと、失敗することがとても怖くなってしまいます。不思議ですね。怖いから、躊躇する、結局しない、やっても全力投球ではなく中途半端、と結果を出さないことが多いのです。
では、これをどう克服するか・・・
人間が生きているのは、「今」。「今」のこの瞬間です。
過ぎ去ったさっきの時間に生きているのではありません。もうちょっと経った時間に生きているわけでもありません。過去のできごとや未来の想像に馳せているのは、思い、考えであって、自分の実像ではありません。自分が息をし、感じ、考えているのは、今、この瞬間なのです。
学ぶために過去を振り返るのは多いに結構。過去の体験、学習、積み重ねをたくさん利用しましょう。でも、過去に起こったことをくよくよ悩んだり、後悔するのであったら、その時間は要りません。
未来は、夢を抱き、自分が進む道を選び、目標を立て、突き進んでいくのにとても大事です。それが無ければ、どこに向かって歩いていけばいいのかわかりません。でも、未来のなりたい像にまだ届かない自分を嘆き、ダメだ届かないと思ってしまうのは要らない心配です。欲しいもの、なりたいものは、それに向かって努力し続けたら、いずれ必ず手に入る時がきます。
そのために、今、この瞬間に自分の回りにあること、自分がしていることに、全部の気持ち、神経を傾けることが大事です。それが続いていくことができれば、とっても充実した時間を感じることができ、自分の中に積み重ねられていくものを確実に感じることができ、徐々に自信も付いていくでしょう。
今のこの時間を大事にしましょう。未来のために。
今日から、11年生と12年生の合宿が始まります。Senior Studentsたちの2013年のスタートです。たくさんの応援をお願いします。