チャンスが見える窓

投稿日:2013年2月8日

今日も、忙しい日でした。

午前中に、Mr. Manningと「先生の役割」というテーマで、みんなと一緒に考える時間がありました。

日本は、先生は教える立場です。オーストラリアの先生は、facilitator(物事が成就するために便宜を図る人)の役目にある、とよく言われます。学習者はあくまでも生徒であり、先生は、学習者が学習者として成功することを助ける人、支援する人、という意味です。そういう環境の中で、先生とは一体どういう人たちなのかを生徒たちによく理解してもらうためのセッションでした。

Teacher

Organiser

Overseer

Strategy Coach

Communicator

Reviewer

Encourager

Assistant

と先生が負う8つの役目を先生からもらい、それについてグループに分かれて、具体的にどういうことなのかをいろいろと考えました。

先生たちがどんな役割を負っているか、そして、どのように学校という組織の中で機能しているか生徒たちの理解を深めるものとなりました。でも、その肝心の要点は、その先生たちを上手に使うのは、生徒たちなのですよ、ということです。生徒たちが学習したい、学習において成功を修めたい、人生の礎を築きたいと思ったら、先生たちは、それをサポートし、援助し、尽力する用意があるということです。

そして、生徒が意欲を見せれば見せるほど、先生たちの熱意も増していく、ということなのです。生徒たちは、多いに、意欲を燃やして欲しいですね。

お昼休みには、上級生たちが新しい生徒たちと歓談の時間を持ちました。

異国での郷土の言葉は、一挙に壁をなくすのですね。

普段の生活の中で、知っておいたら便利な情報や耳寄りのいい話や、お互いの体験を語り合っていたようです。

 同じ学校の中にいても、なんらかのきっかけがないとなかなか話しにくいものです。自己紹介も済み、これで、キャンパスで会った時に、お互いに親身な話ができることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 幸運が幸運を呼ぶというのは、今日のようなことを言うのでしょうか。

 SRC(生徒会)のメンバーの選挙が行われる日の今朝、SRCを管理してみえる先生に廊下でお会いしました。「今の4名(11年生から2名、10年生から2名)を6名に増やさない?」というお話。「もちろん!」と飛び乗るお話です。

喜び勇んだものの、今日の選挙に立候補したのは5名。5名とも、とてもいいスピーチをしました。もちろん、英語で。

立候補した理由には、次のようなものがありました。

ICETとDHSの良い架け橋になりたい、日本の伝統的な遊びなどを教えて仲良くしたい、交流できる機会をたくさん作りたい、みんなにハッピーになって欲しいということなど、自分がみんなのためにできることやしたいことに関する理由と、自分を変えたい、以前の自分は日本に置いてきて新しい自分になるための絶好の機会、日本にいたらこんなことに立候補していないだろうけれどここにいるからこそのすばらしい機会と捉えた、今よりももっと責任と言うことを意識して成長したいなど、自分の成長の機会であるからという理由の二つの側面がありました。

みんながんばっているのに、5名の中で一人だけが選に漏れるということは、耐え難い状態となってきました。生徒たちが投票をしている間に、今朝、6名にしていいよ、と言ってくださったMrs. Thoroughgood先生のところに急ぎ走りました。授業中・・・

教室のほうにまわってみると、この暑さの中で、たまたま教室のドアが解放されていました。私の姿をご覧になった先生が教室から出てこられました。「今朝のオファーに便乗するようで申し訳ないけれど、もう1名増やしていただけないか」と打診? 懇願?

「合計。7名ということ? みんな連れていらっしゃい!」

彼女が天使に見えました。

「人生は、悩むには、短すぎる。6名でも7名でも、そう変わりない」

ということで、本来2名ということで始まった選挙は、結局、立候補した5名全員にSRCのメンバーになるチャンスがまわってきました。

物事は、計画、予定、予測した通りにはならない、そして、理解していることとはまったく違う展開が起こりうるという良い例かもしれません。自分がチャンスと思うことは、一瞬の間に窓に現れ消えていきます。何をチャンスと捉えるかは、個々人みな違います。でも、チャンスと見る目、チャンスを捉える瞬間の判断力は、常にそれを使うことで鍛えられていくものです。

SRCのメンバーになった5人には、大きな責任が課せられます。みんなの模範になること、という責任です。それは、とりもなおさず、いろいろな面において自分のベストを尽くし続けるということです。大きなチャンスを捉えただけに、その責任も、重いですよ。

Congratulations!!

 

 明日は、都合により休刊となるかもしれません。

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