文化の違い

投稿日:2013年2月18日

国が違えば文化が違う。

当然のことなのですが、何がどこまでどのように違うかというのは、その国に行ってみないとわかりません。実際の五感を通しての感覚は、写真や映像や本などからは得られないものです。

例えば、家の中を靴で歩く感覚。流したままの水で洗うことなく流しの泡の中で洗ってそのまま拭いてしまう食器、短い時間で済ますシャワー、毎日は洗わないバスタオルなどなど、感覚的に慣れるには少し時間が要ります。頭ではわかっても、体の感覚がついていかないのです。

オーストラリアは世界の他の国々に比較して、極めてきれいです。そして、安全です。でも、そのオーストラリアがきれいに感じられないほどに日本はきれいなのです。そして、便利です。特にここ15年ほど日本があまりにも整いすぎてしまってきているために、日本と他の国々のギャップは大きくなるばかりのようです。

現在の留学生は、そのあまりにもきれいに整った日本の環境しか知らない若者たちです。オーストラリアでの最初の2週間の感想には、そうした環境の物理的な感覚の違いに戸惑う様子が表れています。

文化の違いを感じた例がこんなことにもあったようです。忘れ物をして、思わぬ展開になった後に生徒たちの思ったことです。

「忘れ物をすると日本では怒られる。だからばれないようにする。ばれたら、黙って怒られておく。でも、ここでは、忘れ物をしたら、すぐに忘れたと正直に伝えることがとっても大事なのだとわかった。怒られるのではなく、忘れたことを咎められるのでもなく、伝えることで、忘れたことから起こる問題が起こらないようにするにはどうすればいいかを一緒に考える文化なんだと。」

ここでは、むしろ、正直に伝えてきてくれたことが感謝されます。

物事の取り組み方は、本当に違うものですね。

バスケットボールのメンバーが決まり、ダンスのオーディションがありました。「あまりの上手さに、文化の違いを感じてしまった」とここでも、文化の話し。結果は、数日中に発表になるでしょう。地域のサッカーの登録もほとんどが先週末に済んだようです。エコ・クラブもコンサートバンドも、コーラスも、みな、本格的な取り組みが始まります。選択教科もそれぞれの専門的な分野に入っていっています。

いよいよと、オーストラリアの生活に根を下ろす時期が来ました。そして、すでにもう1ヶ月が経とうとしていることに、みな改めて驚いているところです。

 

 

 

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