Organise (2)

投稿日:2013年2月19日

オーガナイズ(organise)を日本語では?

この問いから議論が発展し、とてもおもしろかったです。

留学中にこの言葉を覚えて実践しているという方が数名、その何に、1日の生活が、「まずは、オーガナイズから始まり、翌日のオーガナイズ」で終わるという方がおられました。爪の垢を煎じていただきたいくらいです。

下記のようなメールもいただきました。許可が出ていますので、紹介させていただきます。

「Organiseのオーガンって、あるもの全ての内臓?とふと、目がいったのですが、いかがでしょう?

 自分の意思だけではどうにもならない、自律神経系、欲望、感情、環境、先天的な要素、気質など、全てたまたま持ち合わせた材料はかえられない前提のなかで、切り捨てるよりは、ある機能に目を向け自活するものはそのまま活かし、それ以外にマイナス要因はゼロに出来るよう、働きかけたりアシストして、機能不全を起こさないよう、活かし活かされ相互機能の正調役割、、、総轄、総括、使役、適正、的確、適当(適切で当然、の意味。いーかげんでなく、善い加減の意味。)適中?なんてどうでしょう?(笑)

 現在、整体の会社に勤めてますが、この、切ったり張ったりではなく、カラダに内在してるモノの機能を整え、活性化し、自らの持ってる、またはまだ見ぬ自然治癒力を引き出していく、という、観点が無理なく好きで、どうやって世間に、気休めのマッサージではなく、西洋医学に見放された患者さんや、とにかく生活や食文化がこの2~30年で変わり続けている分、治療方法も患者さんに協力してもらいつつ、一緒に症状を研究し、知識や技術を二人三脚で進化させているか、それをどんな形で世間に発信し、知って認識して納得し賛同してもらえるか、ここ数ヶ月考えているんですけど。

Organには管という意味があって、オルガンも管を通して音を伝える楽器、と書いてありました。従い、多機能&他機能?

自分の役割を自身に与え、他者を活かし(自活を使役、能力を引き出す司令塔?)まとめて、成果をあげる=幸福を隅々まで最大限に行き渡らせる存在?主催者?主幹者?」

以上、現在整体のお仕事をされているアズマリエさんからのorganiseの解釈です。ひとつの言葉から、こんなふうに様々な観点から考えるというのは、なんて楽しいことでしょう。

語源をたどると、古代ギリシャ語及びラテン語で、道具、部分、楽器、身体の器官を意味するものです。しかし、それだけに留めることなく、実践に移すために道具に効用を与えるという意味もあります。

アリストテレスの哲学の中でも、この言葉は、人間がひとつのものとして存在するために全部がつながっている中のその一つの構成要素として生きているもの、活かされるもの、そして、総合的に有機的な総合組織となるものとをして捉えられているようです。まさに、リエさんがここで述べているそのものです。アリストテレスの時代は、すべての学問が、人間の身体、心、精神を理解するために統合されたものだったのですが、現在では、学問が先行し、あまりにも細分化されてしまい、それに伴って、人間の身体も心も精神も部分的に切り取られる部品化してしまっています。アリストテレスは、この状態をどう見るでしょう(笑)

Organiseというのは、まさに、持っているすべての要素を活かし、統合し、整え、準備し、そして、実践に移す、ということなのですね。学習にも、仕事にも、当然活きてきます。さらにそれを広げれば、周囲の人々や団体やコミュニティや社会を動かすことにもつながっていきます。夢を叶えることにもつながっていきます。

実践に移さなければ、organiseする意味は無に帰すと言っても言い過ぎではないでしょう。

やり方、方法、過程は、みな、それぞれに違っても、要は、したいことを効果的に実践できる準備を総合的に整えるということです。

日常の小さなことがしっかりとオーガナイズできれば、それを大きく広げていくことは十分に可能です。大きなプロジェクトを掲げても足元が整っていないと、成就に向けてはしごをかけていくことはとても難しくなります。

 Oganiseが得意な方々は、それを活かして、さらに広く大きなことに挑戦し、周りのたくさんの人々にorganiseの仕方を折あるごとに教えてあげてください。Organiseを難しく感じる方々は、日常生活の中で意識をそこに持っていき、ひとつひとつの行動、すること、しないことが、自分の全体の動きにどう影響するのかを考えてする、しない、どう計画するなどの決定をしていく訓練をしていきましょう。周りに教えていただく姿勢を持つことも大事です。

 

 

 

 

 

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