カウラの桜祭り
投稿日:2013年9月23日
カウラへの旅4
今、オーストラリアは、桜の季節です。8月の半ば頃からいろいろな場所で咲き始め、カウラは、今がもっとも盛んな頃です。桜は、桜の美しさを愛でるだけでなく、日本との友好関係を示すために植えられることがありますが、その最も象徴的なところはキャンベラです。ワシントンのポトマック河畔の桜並木のようになるには、まだ何十年とかかるのでしょうが、桜の花が満開となる頃のキャンベラは、すばらしくきれいです。
カウラの町にも、桜がより象徴的に似合います。
桜祭りと称して、この季節には、カウラ市でいろいろなことが計画されています。ICETの生徒たちは、通常4月のキャンベラと組み合わせてカウラに来ますので、この時期の訪問は始めてなので、桜祭りに参加することも当然初めてです。
カウラには、日本庭園があります。カウラの脱走事件がなかったら、この庭園は存在しなかったものです。この庭園には日豪の人々の民間レベルで、そして、政府レベルで、いろいろな意味がこめられています。
庭園のイメージがネットにありましたので、こちらもご覧ください。
https://www.google.com.au/search?q=%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%A9%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%BA%AD%E5%9C%92&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=tFE_UvPtF8fOiAeQ2IHwDA&ved=0CEIQsAQ&biw=1786&bih=898&dpr=1
桜祭りの一環として、この庭園で3日間日本文化の紹介があります。なんと、1000人にも及ぶオーストラリアの子供たちが訪問してくるとのこと。キャンベラからの高校生のグループもいて、この土曜日に日本に出発する生徒たち、すでに日本に行ったことのある生徒たちと、大の日本ファンに会いました。日本語もとても上手でした。
私たちは、その中の1日、19日(木)にお手伝いさせていただくことができました。以前に一度だけ、2007年でしたか、当時マキロップカレッジに留学していたICETの生徒たちが、1日日本文化紹介の場所を庭園に設置していただき、独自にやらせていただいたことがあります。今回のように、カウラの町が主催することに組み入れていただけたことはありがたいことでした。
和太鼓、ソーラン節、折り紙、書道と、生徒たちが活躍できる場があり、他にも茶道や凧揚げが用意されていました。茶道は、カウラ市の日本との文化交流の顧問をされている裏千家のお師匠鈴木先生が担当。ICETの生徒たちも、1日の最後に、マシュマロとブレンダーで作ったお茶をジュース感覚でおいしくいただきました。暑い日の最後、抹茶の味はとても新鮮でした。
ソーラン節は、午前中、ランチ前、午後と3回。和太鼓の人たちは、その両方なので、相当にきつかったことでしょう。
足の筋肉が痛かったり、疲れてきたり、鼻血を出す人があったりで、3度目は、もう止めましょうということになりました。でも、それ前に、お客様たちに、2時にありますので、ぜひ、来てくださいと宣伝をしていましたので、幼稚園か小学校の低学年の生徒たちでしょうか、2時までずっと待っていてくれました。「ごめんなさい、キャンセルです」と伝えると、がっかりしてとても悲しそうな顔。なんとも申し訳ない気持ちだったのですが、そこに、うちの生徒たちから、「いいですよ。やりますよ」「踊りましょう」「そのつもりでいたから大丈夫です」という申し出。
ああ、この生徒たちをなんと愛おしく思ったことか。
衣装は、SOPAの舞台同様、岡山学芸館高等学校からいただいた法被。そして、和太鼓も学芸館からの寄付です。こんなふうにいろいろなところで役に立っています。
最後には、日本庭園のマネージャーJustin Smithさんから、一人ずつ全員が感謝状をいただきました。