ミホさん、おめでとう!
投稿日:2013年10月2日
今日は、すばらしい快晴の中、10キロほどのWalkingに出かけました。
Spit Bridgeという跳ね橋があるのですが、その下からずっと海岸沿いに、時にはこんもりと森が茂る中の小道を歩いたり、また時には、突然に目の前に現れた真っ青な海に感嘆の声をあげながら、Manlyまで歩きました。
道々、みんな、なんとなく落ち着きません。
ミホさんの大学の受験の発表日だったからです。
発表の時間が、9時か、10時か、何度も大学の掲示板を開いてみるのですが、公開になっていません。
途中、こんなかわいいトカゲがひなたぼっこをしていました。
ミホさんは、そのトカゲと戯れた直後、「ああ、受かったあああ!!!」と叫びました。
ICU(国際基督教大学)に合格したとわかった瞬間の喜びの声です。
ICUは、戦後貧窮している日本に良い教育を授けたいということで、アメリカのキリスト教信者の人々が寄付金を募り開校にこぎつけた大学で、東京の三鷹にあります。リベラルアーツを主体としていることが特徴です。
古代ギリシャや古代ローマの時代には、学問は、すべてつながっているもので、現代社会のように分化されたものではありませんでした。今は、学問があまりにも細分化され、学部によっては、まったくつながりが見えなくなってしまっています。リベラルアーツは、学問の基礎となる教養をより広く、そして、より深めていきながら、いろいろな分野が総合的につながっていることがわかる学問の基礎です。この基礎に基づいて、さらに専門的に分化していったら、つながりがとてもよく見えます。
少数生、日英のバイリンガル教育、自由な雰囲気、広い範囲の勉学をする、国際的、留学生がたくさんいる、といった特徴は、ICETで勉強した生徒たちがとても惹かれるものです。先輩達の話、父君のお知り合いのICUの卒業生の活躍などから、ミホさんもこの大学に強く惹かれるようになりました。
すでにICUを卒業し、現在は阪大の大学院で勉学を続けている卒業生がICUを受験した時のことです。お母様が、合格したと知らせてくださった時にこんなことを言われました。
「先生、オーストラリアから受験する生徒たちが競争する相手というのは、TOIECの満点を持ってくるような生徒たちなのですよ。本当に厳しいんです。だから、これからも指導にがんばってください」と、日本の受験の実態を教えてくださいました。
違う土俵にいる留学生たちは、海外で過ごしたことで得られる魅力を持って臨むことで勝負を賭けるしかありません。それが一番の魅力なのですから。
写真は、喜びを友達と、そして、カナダにいる従妹と分かち合っている瞬間のミホさんです。
さて、トカゲです。
やっぱり、意味があるのです。トカゲは、自分の力で体温を暖めることができないので、ひなたぼっこをします。Daydreamingをします。
人間も夢を持つからそれに向かって突っ走ります。眠っている間に夢を見るから、夢からいろいろなヒントを得ます。トカゲは、意識と無意識の間をつなぎ、そこからいろいろなことを学ぶと同時に、夢を見、夢を追い、自分を精一杯生きよというシンボルなのだそうです。
大学、そして、その向こうに広がる未来。夢を追う人生が、まさに今始まろうとしています。
今日は、みんながトカゲをたくさん見ました。
1年組も3年組も、みな、一緒に夢に向かって走りましょう。
今日の写真は、明日掲載します。