ある理想家の夢

投稿日:2013年11月10日

Sculpture by the Seaと呼ばれている催し物があります。

Bondi(ボンダイ)というシドニーで一番有名なビーチから崖っぷちを沿ってTamarama(タマラマ)ビーチに出る海岸線は、すばらしい眺めの場所です。

2キロばかりの岩肌に、たくさんのオブジェが1ヶ月余展示されます。

休暇中にオープンになったので、行きたいなとは思っていても、なかなか時間を作らないままにしていたのですが、生徒たちの「先生、一緒に行きましょう!」という誘いで、優先リストの順番は簡単に変わってしまいました。

もともとは、David Handleyという人の思いつきから始まったものです。思いつきと言っても、その規模は壮大なもの。

彼は、ロンドンで法律の勉強をしている間に、プラハに行きました。ヨーロッパの多くの都市が、そこを歩くだけで芸術鑑賞ができるように、プラハもたくさんの芸術品が街にあり、ある時に、13世紀の遺跡に立っている彫刻を見て、その時の感動が彼を駆り立てたということです。

シドニーに世界的に有名になるような彫刻の街を作ろう。そこは、無料でみんなが鑑賞できるところ。それが、ハンドリーが夢見た思いつきでした。

シドニーに戻り、ある日、友達に、BondiからTamaramaの海岸線を散歩に連れて行ってもらい、彼の夢を実現するところが決まりました。

 最初の開催が1997年。私も見に行ったことを覚えています。それから何度も行きましたが、ここ数年はすっかりと間が開いてしまっていました。

今年の開催がもう明日で終わるという8日。何万という人々が集まってくるでしょうから、早朝に出発。朝もやなのか、すっきりと晴れない中を1時間半ほど歩きました。最後のところに到着した頃から、カンカン照り。そこに立っているだけで熱波が肌を突き刺さるような感じがするほどに暑くなりました。それもそのはず、後で聞いてみれば、34度とか37度に上がったということ。

今年は、日本から4名の展示があったということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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