持ってきて欲しいもの

投稿日:2014年1月16日

昨日は、舞台の幕があがったというお話をしました。

今日は、その舞台には、見えない仕掛けがたくさんあるということと、その舞台で最高のストーリーを演出するために各自が持ってきて欲しいものについてお話します。

まずは、安全弁です。何よりも安全で健康であることが留学生活の前提です。意図的に舞台から飛び出してしまわない限り、舞台には、至るところに安全弁が取り付けてあります。危険からの防止、病気の防止とケア、疲れた時や辛い時の休息所、そうした安全弁は24時間いつでも稼動する用意があります。

留学してくるひとつの大きな目的は、自分の世界を広げるための英語力を付けることです。一口に英語といっても、それこそ、いろいろな種類のものがあります。教科の授業や日々の会話からは学ぶことができない言語としての機能と深さを学ぶための専門的な言語学習の授業が散りばめられています。

英語を本当に使いこなせるようになるためには、読む、聞く、書く、話すの4分野が整わないと効果的な使い手にはなりません。大学で英語の講義を受けるのもOK、英語のレポートやエッセイを書くのもOK、企業に入ってからも即戦力になる、という英語を身に付けるためには、それなりのレッスンが要ります。舞台には、英語圏で学び生活するための、そして、将来英語を学習や仕事の道具として使えるレベルの学習の機会がふんだんに設えてあります。

スプリンクラーのように、毎日、たくさん栄養素の含まれた水が撒かれるようになっています。思う存分浴び、その水を全身で吸収していったら、恵みは全部すばらしい知的財産に代わります。でも、それをどれだけ汲み取るかは、舞台に乗る人の力量に任されます。

 留学のもうひとつの大きな目的は、新しい人々との出会いと交流の場を広げることです。客席にいるホストファミリーや現地の学校の生徒たちや先生たちは、いつも出番を待っています。舞台にいる生徒から声がかかれば、喜んであがってきます。ずっと一緒に舞台上にあがっていることができるようになれば、すばらしい交流が1年間目の前で展開していきます。

 大道具、小道具もたくさん置いてあります。現地の生徒たちとの交流授業、スポーツ、地域社会との交流、ボランティア活動、数々の学校行事や野外研修、URA ForumMDGsなどの発表など、次から次へと目の前に現れてきます。

 そうしたすべてのことが体験となり、それが、舞台上で演じるストーリーに華やかな色を付けていきます。

 しかしながら、そうした設備や仕掛けをフルに活かすためには良いエンジンが必要です。何が良いエンジンになるかというと、それは、

 この1年絶対にすばらしいものにするぞ、という生徒の熱意とやる気です。

 新しい体験に思い切り飛び込み、あるものすべて何でも利用して、体験のひとつひとつをエンジョイするぞ、という意気込みです。

 現地の人々との交流に思い切り飛び込む勇気と大胆さです。

 自分の人生を豊かにしたいと願う向上心です。

 未知の世界を覗きたいという探究心です。

 苦しいことなんかに負けるもんか、何が何でもこの体験を自分の財産にするぞ、という強い心です。

 そして、新しい体験を受け止められるオープンなでっかいハートです。

 日本からは、それを持ってきてください。大事なのは、物よりも姿勢です。なぜなら、物は生活を快適にしても、人生を創り出すものではありません。あなたの人生を創るのは、あなたの物事に取り組む姿勢です。

 とはいえ、今、スーツケースにいろいろ詰めている人たちにとっては、どんな「物」を持っていくかは深刻な問題です。面談の際に手渡されているリストを参考にしてください。

 シドニーには、なんでもあります。着る物も食べる物も文房具も。特にこだわらりがなければ。

 コンタクトレンズとか自分の髪質にあったシャンプーとか、代替が利かないものやすぐに必要となる自分の身の回りのものを持参し、あとは、必要に応じてこちらで整えるのも方法のひとつです。たった1年の留学です。学校には制服があり、普段は、Tシャツとジーンズで過ごせる国です。

 スーツケースには、あなたの大きな夢と希望、チャレンジ精神とオープンマインドをしっかりと詰め込んできてください。それを持参したら、1年の留学は間違いなくすばらしいものとなります。

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