Senior Studentsのオリエンテーションキャンプ

投稿日:2014年1月19日

シニアの生徒たちの合宿からです。

 3日間の合宿の大きな目的は、次のようなものです。

 * 信頼に基づくサポート体制を作る。

 * HSC(統一卒業試験)に向けた準備。勉学にベストの成果を出すための方法。

 * 自分をよりよく知る。

 * 次の1年間または2年間に向かうための気持ちを整える。

 * 良いリーダー(自分の、そして、他の人々の)になることを考える。

 高校生という極めて多感な時期に家族を離れ、自国を離れている若者たちは、特に求めなくても、自分を見つめる機会に遭遇します。それ故に、留学は、人を大きくします。

 そうした困難に直面する際に、周りに一緒に考える人たちたいてくれ、理解してくれる人たちがいてくれ、一緒に歩むことができるのであれば、どんなに力強いことでしょう。

 シニアの生徒たちが通るここでの2年間は、大きな山を越えていく過程です。 自立する意味でも、大人になる意味でも、そして、 HSCをベストの形で終わるために学生として最前の生活を送る意味でも。その時間のすべては、その後に続く自分の人生を最高の形で作っていくためのものです。

 自分と一緒にその山を登って行く仲間(同級生、先輩後輩)は、かけがいのない仲間たちです。そして、その援護射撃をするホストファミリーや先生たちとの絆も切っても切れないものです。

 でも、山を登るエネルギーと気力を持つのは、生徒自身です。何のためにその山を登ろうとしているのか、そこにすべての鍵があります。

 最初の1日は、”Your Journey: exploring past, present and future through creative play”と”Leadership”というテーマで自分探求の時間を持ちました。

 初日のセッションを特別ゲストとして担当したのは、Miss Nicole GruelとMr. Michael St. Georgeです。

 Miss Gruelは、通称Miss Gとかニッキーという名前でICETの生徒たちと深い縁があります。ESLの先生として彼女を知る人もいれば、 コーチングを受けた人もいれば、 友達になっている人もいます。どの年齢でどのような状況の元に知り合ったかによります。

 現在は、アメリカの大学でtranspersonal psychology(個を越えた人間の社会や自然や宇宙とのつながりを通しての心理学)の博士課程の勉学をしながら、そのかたわら本を書いたり、ライフコーチングをしたりしています。

 Mr. St. George は、二十代にジャマイカからカナダに移住し、カナダのトロントをベースに詩人、ライター、教育者、ミュージシャンとして活躍しています。 3月には、新しいアルバムがリリースされます。勉学を続ける資金や環境を持っていない青少年の支援をするためのTAPという基金を創設し、日本にも支部があります。

 セッションの内容は、

Þ   日本から離れ、まったく新しい環境に入った中で、それぞれのジャーニー(環境の中に自分が見つけた自分の助けになるものや人、あるいは妨げとなるものや人、自分の物理的存在、自分の心の旅、自分の中での成長、障害にぶつかった際に陥るダークな場所やそれを乗り越える過程など)を振り返り、自分の成長を認識し、それを基準に、次の段階で何が予想されるのか、そして、その過程に自分が何を投入していくのかを考えるもの。

Þ   自分の内から自分の生き方を強く導いているものは何なのか。アーケタイプを通して、自分の探求を試みる。自然界とのふれあいや、言葉で認識するもの以外の方法で自分を表現し、それがどんなメッセージを持っているのか感じてみる。自分の中で自分を導いているのはどんなリーダーなのか。自分は、社会のどんなリーダーになっていくのか。 長期的展望はもちろん、10年生の到着を目前として、先輩としてどのような模範を示すのかをしっかりと意識し行動が求められます。

Þ   不安や恐れを持たない人間はいない。今、どんな不安や恐れを抱いているのか。それはどこから来るもの、どうやってそれを消化し、対処し、放念するに至るか。

 以上が、初日のセッションでした。真剣なディスカッションが、夜10時近くまで続きました。

普段は、しなければならないことに追われ、敢えて触れたり深く掘り下げたり考えたりすることがあまり無い「自分の奥にあるもの」に触れ、新鮮な認識があったり、驚く発見があったり、何か大きく動くものを感じたり、たいへんに興味深い体験をしたようです。

 写真は、しばらくお待ちください。

 

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