出発前の24時間

投稿日:2014年1月19日

ICETの10年生は、いよいよ日本を出発する時間が近づいてきました。

11ヶ月余、皆さんは日本を留守にします。そして、役1年の大きなジャーニーへの旅立ちです。

ご両親にも、ご家族にも、友達にも、11カ月会えません。出発前の24時間をあなたはどのように使いますか?

英語には、Quality Timeという言葉があります。これは、時計が時を刻んでいくのを止めることができなくても、その時間をどう使うかの選択はできる、だから、その時間を最大限大事に使うということです。

みなさんのご家族は、皆さんの未来に多額の投資をしてくださいます。

それは、授業料や生活費というお金のことだけではありません。ご家族は、あなたが留学したいという願いを持っていることを知ってから、いろいろ考え、悩み、そして、大きな決断を下すという難しい過程を余儀なくされました。

一人で遠くの国に住むことへの不安や心配、それに応えようとする勇気と信頼が必要とされ、そこでも、いろいろな逡巡があったことでしょう。親戚の人々にそんな無謀なことをと言われて、説明をしなければならないケースだってあったことでしょう。

そして、その不安や心配は、これから11ヶ月ずっと続くかもしれません。そうした、ご家族やご両親の気持ちについて、真剣に考えたことがありますか?

あなたが留学中にどういう志や目標を持って生活するつもりであることをお話していますか?

ご家族に、行かせてくださることへの御礼を述べていますか?

それに応えるために、自分がどれだけの努力をするか、その誓いのほどを述べていますか?

日本では、頑張れという言葉を使ってはいけないとか、あまり、言ってはまずいとか言われているということを時々耳にします。

留学生は、がんばってもらわないと困ります。自分で望んだこと、自分で選択したこと、がんばるのは当然です。その覚悟のほどがあることを、ご両親に伝えていますか?

出発前の24時間、ぜひとも、日本のご両親とご家族とで、quality timeを持ってください。

どこに行った、どんなご馳走を食べたというのではなくて、お互いの心に届く良い会話があり、お互いの強く深い絆を確かめ合う事ができ、日本にいてもオーストラリアにいてもお互いに次の11ヶ月余が良い時間になることを確認し合う時間にしてください。

21日、シドニー空港で逢いましょう。

夜の旅ですが、できるだけ機内で眠れるようにして、元気で、爽やかな笑顔でタラップから降りて来てください。

その瞬間を待っています。

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